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いちごで町おこし!! 鳴門の”うずしおベリー”

2024.02.01

鳴門で有名な農産物といえば、"なると金時"や"レンコン"を思い浮かべる方が多いのではないでしょうか? じつは今、「うずしおベリー」というブランド苺が誕生しています。 今回、その実態を調査すべく、鳴門市北灘町にある『TODAベリーファーム』へ取材に行ってきました。

まず、施設のメインとなる"いちご狩り"を体験させていただきました。ここの特徴として、旧北灘西小学校の敷地内に立つビニールハウスで約8,000株の苺が育てられており、1レーンずつ貸切での利用となるので、気兼ねなくいちご狩りを楽しむことができます。また、小学校の備品をリユースした試食席や、摘み取りに使用するプラスチック製のハサミなど、小さな子どもから大人まで誰もが楽しめる工夫がなされていました。

また、ハウスの近くにはカフェが併設されており、自分で摘んだ苺をパフェなどにトッピングして食べたり、お土産用にも購入することができました。

そして、気になるブランド苺の"うずしおベリー"ですが、食べた瞬間に果汁がジュワッと溢れ出すほど瑞々しかったです。お味の方は、職員さんいわく「初物なので酸味が出やすいですが、春にかけて甘味が増していきます。」とのことでしたが、そのことを感じさせないぐらい甘味を感じました。何より、摘み取った時から甘酸っぱい香りが強く感じられ、大粒で形の綺麗な物が多かったのも印象的でした。

品種としては"紅ほっぺ"なのだそうですが、フルーツガーデンやまがたが徳島大学の協力を得て開発した、鳴門産の牡蠣パウダーや海藻エキスなどの肥料を配合したミネラルたっぷりの土で栽培することで、この味を実現しているのだそうです。

いちご狩りを楽しんだ後には、マネージャーの山田哲郎さんに校舎内を案内していただき、インタビューも行いましたので、その時に教えていただいた事を紹介します。『TODAベリーファーム』は、鳴門ICから国道11号線を20分ほど北西に走った位置にあり、道中、開放的な海が広がっていることもあって、ドライブに最適の場所にあります。しかし、この地域の課題として少子化があり、戸田建設・フルーツガーデンやまがた・鳴門市・地域住民などが協力しあって、地域で大切に守られてきた小学校を観光農園として蘇らせました。
その背景もあり、単なる観光地としてだけでなく、コンサート等のイベントを開催する地域交流の場や防災拠点としての役割も担っているそうです。

また、"うずしおベリー"については、今のところ栽培量が多くないので、観光農園としての消費がほとんどですが、現状の産直やネット販売だけでなく、将来的には全国の方に名前を知ってもらえるようなブランドに育てていきたいとのことでした。
最後に、当現地まで足を運んでいただきたいのはもちろん、この記事が"うずしおベリー"や徳島県への興味を持っていただくきっかけになれば幸いです。