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[徳島市]先輩移住者の声008 田中凌星さん

2024.04.15

2016年の大学進学をきっかけに徳島に縁が出来た田中凌星さん(27)。 没頭できる仕事や趣味に出会えたのは、徳島市へIターン移住したからこそでした。 9年目の春を前に、徳島市の街の魅力や暮らしを語ってもらいました!

ーどうして徳島市の大学に進学したのでしょうか? 建築士に憧れていたので、建築が学べる大学をいくつか受けた中、合格したのが徳島大学理工学部理工学科社会基盤デザインコースでした。 2016年、生まれ育った和歌山県を離れ、徳島市に移住しました。

正直な所、第一志望ではなかったのと初めての一人暮らしですごく不安を抱えたスタートではありましたが、和歌山と徳島市は結構雰囲気が似ていて過ごしにくさは無く、意外とすんなりと馴染むことが出来ました。 距離も近いので、受験も帰省の際もフェリーで行き来しています。

大学の長期インターンシップの発表中。

そのまま大学院まで進み、2022年春に建設コンサルタント会社に就職しました。 地元で就職する事も検討したんですが、あまり希望の会社が無く、あっても南の端などで遠かったんです。逆に徳島市の会社の方が近く、帰省も楽なのでこちらで働くことに決めました。徳島の大学を卒業したので徳島の会社への就職活動はスムーズに行きました。

仕事ではドローンも操縦し飛ばしています。

水都とくしま、注目すべきは「橋」

ー職業は建築コンサルタントという事ですが、徳島市の街や環境で興味がある物はありますか?

徳島市は和歌山と駅前などの街並み、発展具合が似ていると感じています。 また、建築物で注目するのは「橋」ですね。 大学の授業で徳島の道路や橋などの社会基盤・社会インフラについて学んだんですが、一番題材になるのが「阿波しらさぎ大橋」です。 徳島東環状線「阿波しらさぎ大橋」は、下にシオマネキなどが棲む干潟が広がっているんですが、そこに橋脚を設置せず、また極力鳥類の飛行の障害にもならない様に低くケーブルを張っており、自然環境への配慮をしている橋なんです。 仕事でも関わる事があるので、特別な思いがあります。

 

自然風景に関しては、やはり橋が多い=川が多いので、和歌山でいる時より川を見る事が増えましたし、ひょうたん島クルーズなど川を活かした設備も興味深いです。 また、高校時代にワンダーフォーゲル部だったこともあり、よく眉山に登っています。 徳島市を一望できる景色の良さがいいですね。 身近な山だからか、登っている最中も様々な人とすれ違って、挨拶を交わしたりして。そういうふれあいも好きですね。 ちなみに僕は20分で登ります!

思い切って表現活動にも挑戦中!

ー今、打ち込んでいる事はありますか?

徳島市に来たのが大学生になったタイミングだったので、自分で自由に使える時間・お金も増えました。そこで思い切って、表現活動に挑戦しました。

一つが「ボイトレ」です。 実はカラオケに行くようになったのが大学生以降で。歌がもっと上手くなりたい!という思いが生まれ、在学中から週に一回ボイストレーニングに通っています。教室の先生や生徒と話したりするのも楽しみの一つです。 また、二つ目が「演劇」で、社会人になった年に劇団に入って演劇にも取り組んでいます。 大学の時に見たアニメで声優さんって凄い!声優さんみたいな事が出来るようになりたい!と思い、自分で台詞を喋ったり早口言葉を練習してみたりしていたんですが、1人じゃ続かなくて。やはりその道の人に習った方がいいと思い立ち、劇団の扉を叩きました。

劇団の稽古場にて指導を受けています。
先輩と真剣に演技中!

ーアニメの街徳島ですが、その辺は知っていましたか?

地元でいる時は知りませんでした。でもやっぱりアニメの街というのもあるのか、アニメが趣味という友達も多く出来て、そういう話で盛り上がれますね。 「マチ★アソビ」も参加しましたが、東京のコミックマーケットの様な規模で、コスプレイヤーさんや声優さんも参加していて「凄いな!」と興奮しました!

ー徳島らしい表現といえばやっぱり阿波おどりですよね。

最初徳島に来る前に持ってたイメージは「阿波おどり」だったんですが、見るより参加する方が好きでした。 在学中に阿波おどりの企業連の高張提灯を運搬するアルバイトをしたことがあるんですが、その時に一緒に踊らせてもらったのが楽しかったです(笑)

ー今後の夢や目標を教えてください。

和歌山に帰らないという決断をした最終の決め手が、仕事や趣味の環境でした。 なので、まずは徳島に来て始めた事を、もっともっと経験を積んでしっかり自信を持って出来るようになりたいですね。 ボイトレの方は5月に、演劇の方は夏に公演があるので、ステージに立てるよう頑張りたいです!

2023年12月のイベントで上演した演劇では主役を演じました!

「住めば都」な徳島

ーこれから移住を考えている人へのメッセージをお願いします。

徳島市で暮らして次の春で9年目になりますが、大学在学中は和歌山に帰省する事を「帰る」と言っていたのが、いつの間にか実家から徳島市への道のりを「帰る」と言うようになりました。その位、もう一つのふるさとという意識が出てきました。

徳島は「住めば都」な所。自分が移住した最初のきっかけこそ少しネガティブでしたが、気付けば住み続けたいと思える場所なので、是非徳島にお越しください!

大学院の研究の一環で、那賀町に出向き阿波晩茶作りの手伝いも体験!

 

ーーー編集後記ーーー 徳島市に来て9年で様々な世界に飛び込んでいる田中さん、すっかりこの場所に溶け込んでいるのが伝わりました。 これからも仕事や趣味で、めいいっぱいやりたい事を実現してくださいね!(清水)