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ふるさとワーキングホリデー「わくWORK徳島!」に参加中の郷田聖奈さんに取材をしました!

2024.03.07

「地域の人々と深く関わりを持てることがこの事業の良いところですね!」と笑顔で語ってくれたのは、三好市出身の大学1年生郷田聖奈さんだ。郷田さんは私たちと同じ「とくしま若者回帰アンバサダー」を務めており、徳島県の魅力を若者の視点から県内外に発信している。
今回のふるさとワーキングホリデー「わくWORK徳島!」に参加したきっかけは、郷田さん自身がずっと考えている地元の人々と何かアクションを起こしたいという思いから。「わくWORK徳島!」とは県内の職場で2週間から~1カ月程度働き、収入を得ながら地域との交流やイベントを体感してもらうという事業だ。参加者の年齢層も大学生~社会人と幅広い。実家に帰省するタイミングや大学の長期休みを活用して参加する人も多い。郷田さんも現在は、県外の大学で観光学部に所属し主に観光学を学んでいるが、大学の長期休みを活用して今回の事業に参加している。

 

「地域のお店で働く上でバイトでは味わえない、この事業ならではの魅力は何ですか?」と質問すると、「やっぱり地域の人々と深く関われることですね!」と教えてくれた。この事業ではサポート面も手厚く、受け入れ先や他にこの事業に参加している仲間達との顔合わせの機会が事前に設けられている。受け入れ先の方との距離感もバイトよりも近く、何気ない一言を拾って体験させてくれるところはインターンシップとも違う自由の効きやすいこのプロジェクトならではだ。実際に郷田さんの「祖谷の方に遊びに行ってみたい」という何気ない一言を聞いた受け入れ先の方が、翌日の空き時間に他の職場で働いている「わくWORK徳島!」の参加者も連れて、祖谷を案内してくださったそう。"Cafe&ジビエ"でイノシカチーズバーガーをいただき、"妖怪屋敷"でローカル謎解きを楽しんだようだ。ただ単に観光を楽しむだけでなく、"Cafe&ジビエ"のオーナーからジビエを使ったバーガー屋を始めたストーリーをお聞きしたり、ローカル謎解きの主催者の方から「体験を通して妖怪の推しを作ってもらえたら嬉しい」と思いを聞くことができたり、地域の人と繋げていただけことがとても嬉しかったそう。その時の思い出を語る様子はとても笑顔で生き生きとしていた。

郷田さんの受け入れ先では現在、町全体の取り組みとしてアニメや漫画の世界によく登場する「ギルド」のようなシステムを計画している。地域の課題や住人さんの困りごとをクエストとして一箇所に集め、参加者は冒険者としてクエストを自ら選択し、街中に出て実際にクエストを実施する。クエストをクリアするとポイントを獲得することができ、そのポイントは街中の飲食店などで利用することができる。現段階では実証実験中で、クエストに失敗してしまった時の対応、ポイントの付与はどうしていくのかなどを試行錯誤しているとのこと。実現されて街中でクエストをしている人を見る日が来ることが楽しみだ。

この事業に参加したことがきっかけで知り合った人と意見交換をして、新たなプロジェクトを参加者たち自らで考え出すこともしているそう。郷田さんは、このプロジェクトで知り合った同年代の人と一緒に三好市での心温まる出来事、三好市で出会った人の魅力を詰め込んだ"三好物語"を一緒に作ることを計画している。「完成したものを地元の方、観光客の方に届けるのが楽しみだ」とわくわくした様子で語ってくれた。郷田さんのように1度進学を機に県外へ出てしまった徳島県出身者の方でも、今回の事業に参加することで徳島に住んでいる時には思いつかなかった新たな気づきを得るきっかけとなる。

今回の取材に加えて、「ミニ四駆イベント」の見学をしたり、蔵をリノベーションしたお店でランチをしたりしたことで、三好市の人々が「地元で何かしたい!」「地元でもっと面白いことに挑戦したい!」という思いであふれていると感じた。いずれ郷田さんはそのような人々と共に地元を盛り上げ、地元の顔として活躍されていく様子が、笑顔で楽しそうに取材に応えてくれた様子から想像できた。今回の活動をきっかけに郷田さんの活躍の幅がさらに広がったことだろう。