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話題のスポット! 東部防災館おきのすインドアパークをご紹介します

2023.10.13

9月1日は「防災の日」と定められており、9月は災害に備えつつ知識を深める「防災月間」とされています。防災の啓発月間に、防災について楽しく学べる複合施設が徳島市マリンピア沖洲内に誕生しました。
今回の記事では、9月17日にオープンした「東部防災館おきのすインドアパーク」をご紹介します。

取材に応じてくださったのは、副館長を務める篠原慶太さん(シンコースポーツ四国株式会社・健康運動指導士)と、
施設運営・DEKITA!担当の安藤悠馬さん(株式会社ジオグラフィックデザイン)です。

Q.東部防災館おきのすインドアパークの設立の経緯を教えてください。

安藤さん:ここは、もともと徳島新聞社の印刷工場でした。2020年以降、徳島県主催の「awa臨港プロジェクト」により改修工事が行われ、防災館として生まれ変わりました。災害時には支援物資を1か所に集めて、必要な場所に送り出す「広域物資輸送拠点」として機能します。
ジオグラフィックデザインは県主催のコンペにて選定され、設計だけではなく施設の運営管理にも携わることになりました。
防災館としての役割だけでなく、平常時は「Human Potentiality -自分の可能性に気づける場所-」をコンセプトに、スポーツ&カルチャー&イベントスペースとしても活用できます。

Q.災害時には適切に対応できるよう、訓練は行なっていますか。

篠原さん:オープン前に自衛隊と県と合同訓練を行い、訓練はとても円滑に進みました。今後も定期的に訓練を行っていくつもりです。当館だけでなく、マリンピア沖洲産業団地で働く方と地域ぐるみで災害時の対応を考えていきたいと思っています。
また、災害時とは異なりますが、スポーツができる環境が整っている分、怪我や事故があった場合に備えて、常日頃から一次救命措置とAEDの訓練は毎日行っています。緊急時に素早く対応できるよう誰がどんな役割をするか細かくシミュレーションしていますので、安心してご利用いただければと思います。

Q.9月17日の午後から18日にかけて開催した、グランドオープンイベントの様子を教えてください。

篠原さん:2日間合わせて2031人の来場者数を記録し、大変盛り上がりました。SNS発信の効果もあり、ファミリー層が多く来場してくださいました。また、県内のメディアで特集されたこともあり、「スケートリンク」はオープン直後に当日分の整理券がなくなるほどでした。
今後もお客様に楽しんでいただけるイベントを企画していきたいです!

Q.オープンしてまだ1週間ですが(※)、何か課題に感じたことはありますか。(※取材日は9/25)

安藤さん:オープン前に館内のルールを作成しましたが、実際に稼働してみると改善点が多くみられました。
特に小さなお子さんは私たちの想定外の動きをするので、ボールプールひとつを取っても「みんなが楽しく遊んでもらえる方法(ルール)づくり」をして、皆さんが楽しめる環境をつくっていく必要がまだまだあります。

Q.では、オープン後に感じたやりがいと、これからの展望について教えてください。

篠原さん:やっぱりお客様からの「ありがとう」という言葉ですね。オープンのイベント時にも笑顔いっぱいの子どもたちや、そのご家族の様子をみたときにやりがいを感じました。
安藤さん:人と人が繋がる場所をデザインできることに、とてもやりがいを感じています。テクノロジーラボというプログラミングを中心としたパソコンスクールも併設しているので、これらを活用してWEBプログラミングや Scratch(※)体験など、自分の可能性を発見できるコンテンツもこれから増やしていきたいです。

今後の展望についてですが、来年春には、英語教育に力を入れている放課後学童保育が施設内に開園する予定です。子育てや教育分野にもより一層力を入れていきたいと思っています。
先ほど申し上げたようにルールづくりなど大変な面はありますが、みなさまに「また来たい」と思ってもらえる施設になるよう、運営スタッフ一同頑張っていきます!

(※Scratch… 8歳から16歳のユーザーをメインターゲットとする無料教育プログラミング言語及びその開発環境、コミュニティサイト)
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施設やコミュニティ内で、誰もが納得するルールを策定するのはとても難しいことだと思います。運営に携わっているスタッフの皆さんは、施設利用者全員に満足してもらえるよう尽力されており、感銘を受けました。
インタビュー後は、館内の見学をさせていただきました。
館内は無機質な印象を覚える打ちっぱなしコンクリートと、吹き抜けから差し込む光が相まって、都会的かつ開放感のある空間となっています。

徳島で採れた食材を使ったメニューを揃えるカフェには、お昼になるとマリンピア産業団地で働く会社員の方が来られて、早速賑わっているようです。カフェのイートインスペースは、有事の際にトラックが乗り付けられるほどの広さを有しており、オープンイベント時には開放して来場者をお迎えしたとのこと。
話題のスケートリンクや、ダンス・ヨガスタジオも見学しました。下駄を履いて阿波踊りの練習ができるダンススタジオもあり、「徳島ならではだね」と見学者全員で盛り上がりました。
キッチンスタジオや屋上のスケートボードパークなども揃っており、1日中楽しめる施設となっています!

日頃から防災への備えが十分ではないという人も、ご家族・友人と訪れるのにもぴったりの場所です。みなさんも「東部防災館おきのすインドアパーク」に足を運んでみてください。