三好市で活動する地域おこし協力隊活動紹介!!
今回は三好市地域おこし協力隊の張さん、徳島さんをご紹介します。
張 楠 さん(チョウ ナン)
中国安徽省出身
2019年4月着任(活動3年目)
上海外国語大学で日本経済を専攻されており、日本語ペラペラな張さん。大学職員として日本の大学との国際学生交流に関わったことをきっかけに「日本での生活を経験したい」と思い、2017年から2年間国際交流員として、徳島県庁で旅行会社を始めとした海外訪問団体の受け入れやアテンド等の業務に従事されました。三好市を中心とした県西エリアを観光案内する機会が多く、徳島県の観光に興味を持ったことをきっかけに、観光・インバウンド推進をミッションとする三好市の地域おこし協力隊に応募されました。
協力隊1年目はコロナ前ということもあり、観光・インバウンドに関わる業務に多く従事しました。2018年から徳島空港に香港との季節定期便が就航したこともあり、三好市では香港からの観光客が最も多く、張さんも香港からの視察ツアーの案内や、香港で開催された旅行博覧会に出張し、現地旅行会社との商談にも参加されました。
「今後もインバウンドは右肩上がりに増えていく!」と期待をしていた中での、世界的なコロナウイルスの大流行には戸惑いは大きかったといいます。
そんなコロナ渦で活動が制限される中、張さんは地域住民への魅力の再認識とSNSを通じた海外フォロワーへのPRを目的に、地域の魅力発信に注力されました。
△△祖谷名物のひらら焼きの体験会をする様子
その中でも、地域の方との交流を目的に開催した「水餃子教室」は参加者から大好評だったということです。地域の方に広く参加してもらうため、SNSだけでなく市報でイベント告知をしたところ毎回定員が集まり、隣町の住民からも出張教室を依頼されたということです。
集大成となる3年目の今年度は、張さんの企画の元、日本在住の外国人向けのモニターツアーを一般社団法人そらの郷と連携して開催。第1回は8月初旬に徳島県在住の国際交流員や外国語指導助手(ALT)の方を対象に実施し、2回目以降は中・四国在住者、外国人インフルエンサー等対象を広げていく予定とのことです。
今後のキャリアは「全国通訳案内士」と「旅行業取扱管理者」の資格の取得を目指し、徳島の旅行業での起業や就業を目指しているとのこと。
徳島のインバウンドの課題に関して、「団体ツアーのほとんどが半日滞在が多く、宿泊者が少ないこと」と挙げ、「アフターコロナ時代に適した、滞在型個人向けの外国人ツアーの開発をしたい」と語ってくれました。
〇三好市地域おこし協力隊Facebook
https://www.facebook.com/miyoshi.kyouryokutai
徳島 実季 さん
神奈川県横浜市出身
2021年4月着任(活動1年目)
「幼少期にテレビで鳴門のうずしおを見て感銘を受けてから、いつか徳島へ移り住もう」と心に秘めていた徳島さん。東京で金融機関に就職。その後、地域おこし協力隊の制度を知り、移住情報サイトや地域おこし協力隊の募集情報等をチェックして、三好市の協力隊に応募。大学時代に勉強した自身の強みである『手話』を活かし地域の魅力発信に注力されています。
三好市は2016年に四国で初めて「手話言語条例」を制定し、公民館での手話学習等、手話の普及に力を入れています。
徳島さんは市報での手話単語紹介をする『ミニ手話講座』の手話表現の担当しており、「手話の必要性がマスク着用で高まっており、コロナ渦の新しいコミュニケーションツールとして広がってほしい」と話します。
△△「頑張る(元気)」という手話の表現(両肘を張り、両こぶしを同時に力強く2回おろす)
「将来的には徳島県の『手話通訳者』の資格の取得を目指したい」と話す徳島さん。
手話の資格には厚生労働省公認の公的資格『手話通訳士』、都道府県認定の『手話通訳者』の2つがあり、いずれも試験に合格する必要があります。市町村認定の『手話奉仕員』は入門編と基礎編の受講が必要です。
徳島県の手話通訳者は高齢化が進んでおり、若い世代の手話の担い手として期待されています。
今年度は1年目なので、今後手話を活用して活躍のフィールドを広げていくことに注目したいですね。
また徳島さん独自の取り組みとして、インスタグラムでのPR活動を行っています。視察研修で訪れた三好市旧4町2村での映えスポットやおもしろスポットで撮影した写真を中心にアップされているので、是非一度ご覧になってみて下さい。
〇徳島さんInstagram
https://www.instagram.com/tokumiki_iju/