移住者インタビュー

Interview

Iターン20代地域おこし協力隊勝浦町

田舎へ行く手段として、地域おこし協力隊を選びました

秋山諒太さん

出身地:神奈川県

移住年:2014年

現住所:勝浦町

職業:地域おこし協力隊

取材年月:2016年1月

転職するか、フリーになるかという選択を前にし、これまで漠然と抱いていた「田舎で暮らしたい」という思いが沸き上がり、田舎へ行く手段として地域おこし協力隊の制度を見つけた秋山さん。数ある募集の中でも自分のスキルをいかせる仕事があったことが、勝浦町を選んだきっかけでした。

フェイスブックで知った地域おこし協力隊

--勝浦町に移住されたのはいつでしょうか?

秋山さん:2014年の6月です。都内で働いていたんですが、転職するかフリーになるかと考えた時に、漠然と「田舎に住みたい」と思っていたので、それなら「田舎で住む方法を探そう!」と。その時、たまたまフェイスブックで「地域おこし協力隊の任期が終わります。ありがとうございました」というコメントを載せている友達がいて、それを見て初めて、“地域おこし協力隊”を知り、情報を探しはじめました。

--どうやって調べましたか?

秋山さん:地域おこし協力隊のサイトや『ニッポン移住・交流ナビJOIN』を参考にしました。東京でウェブ制作の会社で働いていたので、田舎へ行っても自分のスキルをいかして何かしたいと思っていたら、ちょうど勝浦町がデザイナーを募集しているのを見つけて、応募しました。

--ほかの地域は検討されましたか?

秋山さん:何件か見てはいたんですが、なんとなく勝浦町に(笑)。役場の担当者が丁寧に担当してくださったので、その方のおかげです。

--地域おこし協力隊ということは、住まいは町が用意をしてくれたんですかね?

秋山さん:はい、広い一軒家を。裏には畑もあるんですよ。農業もしてみたいんですが、忙しくてそこまでは手が回らないですね。

徳島市内まで車で30分「ほどほどな田舎」

--都会の生活と、かなりギャップがあったのではないでしょうか?

秋山さん:移住してすぐは、これまでの生活とのギャップにストレスを感じてしまう人もいると思うんですが、僕はそんな風に感じることはなかったですね。もともと神奈川県厚木市出身で、厚木市にも勝浦川みたいな川があって、少し行くと山があって、なんとなく風景が似ているところがあるんです。厚木市から商業施設を間引いたのが勝浦町…みたいな。徳島はどこでもインターネットがつながるし、もっと山奥でもよかったかなと思うくらいです。

--勝浦町から徳島市内までは車で約30分。スーパーや産直市、コンビニもあるというもの魅力かもしれませんね。

秋山さん:「田舎で暮らしてみたいけど、あまり田舎すぎるのはちょっと…」というようなライトな移住者におすすめですね。移住のお試し体験ができる『田舎トライアルハウス坂本家』や地元の人と交流しつつ、農村体験ができる『ふれあいの里さかもと』といった場所があるのも、移住を考える人にはいいと思います。

いくつになっても好奇心旺盛な、温かい人々に囲まれて

--現在のお仕事について教えてください。

秋山さん:道の駅「ひなの里かつうら」で、地域おこし協力隊として働いていた前任のデザイナーの仕事を引き継いでイベントの運営やウェブページの作成などを通じ、町のPRを行っています。町内の仕事の他に、東京で関わりのあった人とフリーランス同士でつながって、ウェブサイト作ったり、動画を撮影したりする仕事もやっています。これは協力隊の活動とは切り離して、支障が出ないように休みの日にやっています。

--地方で働くうえで、何か心がけていることはありますか?

秋山さん:あいさつを忘れない、誘いはなるべく断らない。協力隊として町に来ている以上は地域の人たちとの接点を欠いたらダメだと思っているので、基本「行きます!」「やります!」の姿勢で、お祭りでは神輿もかついだりしています。

--地域の人たちとの人間関係はうまくいっていますか?

秋山さん:そうですね。皆さん気さくで、温かいです。「東京から若造が来やがって…」みたいに思われたらどうしようという不安もありましたが、壁を作らないで接してくれたことには感謝しています。道の駅に配属になったことで、地域の人たちと接する機会が多かったのも良かったかなと思っています。

--暮らしてみた感想や、気付いたことを教えてください。

秋山さん:僕は地域おこし協力隊という立場で勝浦町に来ていますが、ビッグひな祭りを運営しているNPO法人『阿波勝浦井戸端塾』や農村体験宿泊施設『ふれあいの里さかもと』など、地域の人がもうすでに「地域おこししているじゃないか!」ということに半年くらいして気付いて。それも4~5年前ではなく、30年も前から活動している団体もあり、中には高齢の方もいらっしゃるんですが、年齢に関係なく、新しいことを学ぼうという気持ちがあって、その姿勢はすごいな、と思いました。

--軽トラックなどの荷台を使って行うフリーマーケット『軽トラ市』の運営やPRなど、道の駅で行われるイベントには、積極的に関わって活動をされていると聞いています。今後の予定や取り組みについて教えてください。

秋山さん:2月21日(日)~4月3日(日)の期間、人形文化交流館で恒例の『ビッグひな祭り』が行われるんですが、今年は『全国ひな祭りサミット』といって、雛まつりをやっている9団体が全国から勝浦町に集まってシンポジウムを期中に行います。夏にはブラジルで開催されるリオデジャネイロオリンピックに雛人形を展示しに行くことも決定していて、これには「ぜひ同行させてください」とプッシュしています!イベントの広報については、ポスターはポスター、ウェブはウェブで発注されることが多く、イベント全体とPR部分の紐付けが弱いと感じていました。ゆくゆくはトータルで関わるような仕事をしたいと思っていたので、今年は企画部分から関わらせていただき、いいチャンスをいただけたと思っています。それを踏まえたうえで、デザイン面での提案も行い、協力隊の任期が終わった後も勝浦町に残って仕事を続けたいと思います。