移住者インタビュー

Interview

Iターン30代地域おこし協力隊吉野川市

日本の伝統工芸“和紙”がきっかけで徳島へ。 吉野川市が大好きになりました。

出身地:和歌山県
移住年:2017年
現住所:吉野川市
職業:地域おこし協力隊
年代:30代

取材年月日 2019年4月

大学を卒業した後ベトナムへ渡り、日系ホテルチェーンの日本食レストランに勤務。その後、「和紙に携わる仕事がしたい」という思いから阿波和紙伝統産業会館がある吉野川市へ2017年に移住した。

徳島へ移住することになったいきさつは?

大学を卒業した後、ベトナムで2年ほど過ごしました。日本食レストランのオーナーとして、仕入れからすべてマスターすることを目標にして働いていました。日本の食材を現地でも調達できないか、ベトナム国内でも田舎の方へ出向いて、地元に住んでいる方に案内してもらいながら食材探しをしたこともありました。写真は、美しい棚田や華やかな衣装の少数民族で知られるサパという村を訪ねたときのものです。
ベトナムから日本へ帰るときに「和紙に携わる仕事をしたい」と思い、たどり着いたのが『阿波和紙』でした。いろいろ調べているうちに徳島県吉野川市に「阿波和紙伝統産業会館」という施設があるのを知り、そこで働くために山川町へ移り住む決意をしました。

移住後、暮らしはどんな風に変化しましたか?

私にとって日本での一人暮らしは初めてでしたが、地域の人が野菜をおすそ分けしてくれるなど、いろいろと手助けをしてくれます。山川町の人はみんな人がよくて、暮らしやすい場所だと思います。

プライベートでは最近、自転車での淡路島一周を企画し、8社からスポンサー契約を頂くなど趣味がイベントに、また仕事になっていく過程を楽しめるようになってきました。今回は徳島の藍色で自転車を塗装したり、和紙でパンツを作ったりしました。

現在はどんな仕事をされていますか?

阿波和紙伝統産業会館で、和紙を加工する仕事をしています。阿波和紙は海外でも認められる伝統工芸品。海外に住んだ経験のある私だからこそできることがあるのではないかと思い、誇りをもって仕事をしています。
眞鍋自転車店ではオリジナル自転車の製作や、ライフスタイルに自転車を上手く取り入れてもらえるようなイベントを行っています。

徳島の地域としての課題は? また、魅力は?

あえて課題をあげるとするなら、つながっているようでつながっていないところですかね。今だからできる新しいコミュニティの形成ができるのではないかと思っています。
吉野川市では『吉野川市地方創生協力隊』という、市民が立ち上げた団体が4月に発足しました。これから、吉野川市で行われるイベントやお祭りには注目です! 魅力はどの地域にもたくさんあると思います。

今後の目標は?

私にとって初海外だったインドネシアでのワークキャンプは、大きな経験となりました。“異国で多人種に触れた”ことで、考えや価値観が変わりました。その経験は和紙づくりにも活かせると考え、やりがいをもって取り組んでいます。「和」を発信するために国内外の伝統的なものとコラボしながら徳島の魅力を発信したいと考えています。

移住を考えている人にメッセージをお願いします。

移住の決め手は“人”になってくると考えています。吉野川市に住んでいる人とネットでつながったり、実際に会ったりしてみて下さい。