移住者インタビュー

Interview

Iターン30代営業・販売徳島市

徳島の魅力は「食」。苦手だった刺身が今では大好きに。

篠原大地さん

出身地:東京都

移住年:2014年

現住所:徳島市

職業:セレクトショップ経営

取材年月:2017年2月

阿波おどりがきっかけで、徳島への移住を決意した篠原さん。東京でアパレル関係の会社に勤めていた経験を活かし、徳島市国府町でセレクトショップを経営しています。音楽やスポーツなど趣味も満喫しながら、徳島での生活をエンジョイしているそうです。

きっかけは阿波おどり。

--移住のきっかけは「阿波おどり」とうかがいました。

篠原さん:そうなんです。東京で暮らしていましたが、高円寺に引越したのをきっかけに「高円寺の阿波おどり」に参加し、10年くらい踊っていました。徳島に本連がある、いわば分家のような連に所属していたんですが、その連が解散することになりまして。それならば本場徳島に行って踊ろう、と。

高円寺の阿波おどりもかなり盛大ですが、踊りの質は、やはり徳島がすごいですね。ステージなどでの演舞もあるから、演出とかもすごく凝っていますし。やっぱり本場は違いますね。来てよかったです。

--移住にあたってお店をオープンさせたんですね。不安はなかったですか?

篠原さん:東京では、六本木や銀座にお店を出しているアパレル関係の会社で働いていました。移住すると決めたときにはお店をオープンさせるつもりで準備を始めました。お店の場所をここに決めたのは、阿波おどりを通して知り合った方の紹介です。移住にあたり、いろいろ相談にものっていただきました。

店では徳島にはあまり入ってきていないブランドを中心にしたモテ系ファッションを扱っています。客層は意外に幅広いんですよ。20代から40代くらいまでが中心。男性のお客様も多くて、男女半々くらいの割合です。

人口、特にターゲット層となる若い方が少ないんじゃないかと心配していましたが、通販もしていますので。通販をするには、在庫を置く倉庫の家賃などが安いので、地方にこそメリットがありますね。

ブラジリアン柔術をはじめました。

--休日はどのように過ごしていますか?

篠原さん:体を動かすのが好きで、こちらに来てからブラジリアン柔術を始めました。東京ではボクシングをしていたんです。徳島に来てしばらくして「体を動かしたい!」と思い、格闘技ジムを見つけて行ったら、僕が行ける夜の時間帯はブラジリアン柔術を教えていたんです。最初はあまり興味がなかったんですが、やり始めたらハマってしまって。今では県外で行われる試合にも出たりしています。

あと、古い音楽が好きで、DJをやったりしていたんです。徳島で自分の趣味に合うお店を探して行くようになり、そこでもいろいろな方と知り合いましたね。

徳島は自然との距離が近いので、アウトドアのスポーツをするには向いていますよね。海も近いですし、サーフィンを始めたいと思っています。もうすぐ子どもが生まれるので、将来一緒にサーフィンを楽しむなんて理想ですね。

--お子さんが生まれるんですね、おめでとうございます。奥様も東京の方ですか?

篠原さん:はい、そうです。でも一緒に移住してきたわけではないんです。最初は、生活がどうなるかわからなかったので。
1年前に結婚して、こちらで一緒に暮らすようになりました。彼女は車の免許を持っていないし、僕以外の知り合いがまだあまりいないので、少し不安があるかもしれませんね。

--そうなんですね。でもお子さんが生まれると、子育てを通していろいろな方と知り合うでしょうから、地域にも馴染みやすくなりますよ。

なるほど、そうかもしれませんね。地域の子育ての情報とかいろいろ知りたいですね。

徳島の魅力は食。苦手だった刺身が今では大好きに。

--徳島のいいところと、予想と違ったところなどを教えてください。

篠原さん:魅力はなんといっても食事の美味しさですね。東京にいた頃は、お刺身とか苦手だったんですよ。それが徳島で地物の新鮮な魚を食べるようになってから大好きになりました。お肉や野菜もおいしいですよね。飲食店も、東京でだったらこの金額でこの料理は食べられないな、と思います。ただ、この辺りはお店の閉まる時間が早くて…。営業を終えてから食べに行こうと思う時には困りますね。

あとは「人」の良さ。徳島の方は本当にみなさん親身になってくれて、優しい方が多いですよね。人のつながりに助けられてここまで来られたな、と思います。

最初は方言に慣れるまでには少し時間がかかりました。同じ言葉で意味の違う言葉があるでしょう?「せこい」とか、徳島では苦しいという意味ですけど、向こうでは「ケチ」とか「ずるい」みたいな意味なので、混乱しました(笑)。

--これから移住してこられる方に何かアドバイスはありますか?

篠原さん:僕は知り合いがいたので、移住もショップの開店も比較的スムーズでした。やはり相談にのってもらえる人が移住先にいるのは心強いですよね。

徳島は公共交通機関が少ないので車が必要だよ、と聞いていました。そこで移住にあたって車を買ったんですが、軽自動車にしといたらよかったです(笑)。案外この辺り、細い道も多いんですよ。そういったことを考えると、移住前に何度か足を運んで、生活する目線で町を見ておくことも大切ですよね。