移住者インタビュー

Interview

Uターン専門・その他板野町

子どもたちが、笑顔になる町だから。

棚田瑞恵さん

出身地:板野町

移住年:2012年

現住所:板野町

職業:町職員

取材年月:2016年3月

「本当に子育てがしやすいんです」と笑顔で話す棚田さん。本格的な育児が始まったのは、板野町にUターンしてからのことでした。町の充実した育児支援に支えられながら、自然豊かな故郷で安心に包まれた日々を過ごしています。

祖母への思いが、家族を故郷へ。

--板野町のご出身だそうですが、それまではどちらにお住まいだったのでしょうか?

棚田さん:神戸の大学に進学し、その後に結婚して、しばらく京都の方で暮らしていました。徳島に比べるとずいぶん都会ですし、街並みや生活環境も洗練されていたので、それなりに楽しく暮らしていたんです。

--どうして板野町にUターンされることに?

棚田さん:私の祖母の体調が悪くなったという知らせを聞き、すごく心配になってしまって。そんな私の様子を見ていた主人が「おばあちゃんのことが心配なら、近くにいてあげたら?」と言ってくれたんです。長男が生まれて間もない頃だったので、夫も再就職することを前提に一緒に徳島まで来てくれて。

--お二人ともご家族思いなんですね。ご主人にとっても大きな決断だったように思います。

棚田さん:私の気持ちを優先してくれた主人には、本当に感謝しています。今は実家の近くのマンションを借り、5歳の長男と2歳の長女と一緒に暮らしています。私にとっては住み慣れた場所ですし、すぐ近くに実家もあるので何かと安心なんです。

中学生まで子どもの医療費が無料。

--神戸や京都に住んでみたことで、故郷の印象は変わりましたか?

棚田さん:やっぱり自然が豊かですね。吉野川もあるし、緑豊かな山もある。夏にはベランダにカブトムシが止まっていることもあります。徳島で一番大きな公園の「あすたむらんど徳島」や、図書館や公園を備えた「文化の館」も近くにあるので、子どもたちの遊び場所には困りませんね。

--空気もきれいですし、子育てがとてもしやすそうですね。

棚田さん:町が子育て支援にも力を入れていて、中学校まで医療費が掛からないことも大きな魅力です。お金が掛からないので、ちょっとした病気でも子どもを病院に連れて行くことができるんです。幼稚園や保育所の待機児童も増やさないよう、町では職員の増員にも力を入れてくださっています。

--経済的にも余裕を持って暮らせるのは大きいですね。

棚田さん:魚や野菜などの値段も安いので、神戸や京都にいた頃よりも食費が掛からないんです。しかも、その食材がどれも新鮮でおいしいものばかり。板野町の特産品であるニンジンやレンコンは、それぞれドレッシングやクッキーとして商品化されていたりします。

懐かしさも便利さも、すべてがある。

--板野町には、独特の歴史文化も息づいていますね

棚田さん:金泉寺、大日寺、地蔵寺と、四国八十八カ所の札所が3つもあります。私も子どもの頃から、お遍路さんが歩いている姿を見てきました。お接待の文化が根付いるので、町外の人に優しいことも、この町の特徴だと思います。

--都会と比べて生活に不便な面はありませんか?

棚田さん:すぐ近くにコンビニやスーパーもあるし、板野ICを使えば神戸や香川まで1時間ほどで行けるので、まったく不安はありませんね。ほどよい田舎で、とても暮らしやすいと思います。ただ、徳島は車社会なので、何はなくとも免許だけは持っておいた方が良いですね(笑)。

--移住を考えている方々にメッセージをお願いします。

棚田さん:私の住んでいる場所は騒音もなく、とても静か。外で子どもたちを安心して遊ばせることができます。食費や養育費などの経済面にも優れた町だと思うので、ぜひ移住先の候補に入れてほしいですね。私自身も、この町で家族と一緒に幸せな人生を歩んでいきたいと思います。