ワカモノが見る徳島

AWAIRO

徳島木のおもちゃ美術館へ取材に行きました!

2023.08.04

みなさん、こんにちは。
先月に引き続き取材を担当する、あわっこです。
今回の取材先は、私にとって人生初訪問となる「徳島木のおもちゃ美術館」。

「徳島木のおもちゃ美術館」は、科学と自然にふれる大型公園「あすたむらんど徳島」内にあり、全国に12館ある(2023年8月現在)おもちゃ美術館の中で唯一の「県立」おもちゃ美術館。板野ICから車で5分、藍住ICからも15分というアクセスの良さで、県外からの来館も多いそうです。また、1300台もの駐車場が無料で利用できることも魅力のひとつ。

出迎えてくださったのは、指定管理者・株式会社あわわの統括マネージャー・松葉 洋さん。私たちの到着とともに10:30から「からくり阿波人形浄瑠璃」が始まるということで、まずはみんなで観劇させていただきました。

伝統的な「傾城阿波の鳴門(*1)」の名場面や、三味線をアレンジした現代的なPOPミュージックのコラボレーションなど、小さなお子さんでも楽しめるように動きや音楽もリズミカルで、上演時間も短めに設定されています。木偶頭(でこがしら)の巧みな動きに感激し、思わず見入ってしまいました。

  

*1「傾城阿波の鳴門」(けいせいあわのなると)…近松半二他合作の浄瑠璃。 徳島藩(阿波藩)のお家騒動を題材にした十段の時代物。

観劇を終えた後は木の香りがほんのりと漂う研修室に移り、松葉さんにインタビュー! ワークショップやイベント会場などにも使用される、心地よい空間でした。早速、事前に考えていた疑問や質問を松葉さんに投げかけてみました。



Q:「徳島木のおもちゃ美術館」は、「0歳から100歳まで楽しめる」をコンセプトに掲げられていますが、PRの際、年代別ごとに工夫されている点はありますか?

A:特に年代別に絞ったPRを意識しているわけではありません。でも広く周知するために自社媒体である「あわわ」などの徳島のフリーマガジンや自社Webサイトやアプリの他、タウン情報誌の全国のつながりを活用して、中四国や全国にアピールしています。
また、当館の一番利用率の高いファミリー層に向けて、Instagramでイベント情報の発信や、Twitterで館内の混雑状況などをリアルタイムでお知らせするなど、ツールによって発信内容を工夫しています。

Q:「おもちゃ学芸員」と呼ばれるボランティアスタッフさんは、どのような目的やバックグラウンドを持って、参加されているのですか?

A:「おもちゃ学芸員」は、全国のおもちゃ美術館共通の制度です。木のおもちゃの魅力や遊び方をはじめ、「木育」について学ぶ「おもちゃ学芸員養成講座」を受講していただければ、「おもちゃ学芸員」として認定されます。
新たなやりがいの発見や特技・資格を活かすために、学生から年配の方まで多くの方が活動されています。おもちゃ学芸員の皆さんはとても仲が良くて手芸や折り紙などのサークルが出来るなど、新たなコミュニティも自然発生しているんですよ。徳島のおもちゃ学芸員さんの特徴は、ご夫婦で参加される方がいたり、なかには親子で参加される方もいらっしゃいます。現在の学芸員登録者は約220名で、幅広い年齢層の方に登録いただいています。

Q:イベントはどのように考案されていますか?

A:館内常設の遊具やおもちゃ以外の楽しさや遊びの創出を目的として、開催しています。
例えば、愛しいわが子の成?記録を、見た目も香りもいい徳島県産ヒノキに刻む「木の手型づくり」は、Instagramで告知するとすぐに予約が埋まるほど人気のイベントです。
ほかにも、木のストラップづくりや、おもちゃ学芸員さんの特技を生かした折り紙のワークショップ、絵本の読み聞かせなど、親子のコミュニケーションを促すこと、木の魅力を伝えることの 2 点を軸にしたイベントづくりを心がけています。


私たち徳島若者回帰アンバサダーが質問した内容に、ひとつひとつ丁寧に答えてくださった松葉さん。
本当にありがとうございました。

取材のあとは、童心に帰って館内を見学しました。
徳島に数多く残る農村舞台をモチーフにした「あさん農村舞台」や、5 万個の木のたまごを川の流れに模した「吉野川」、日本の棚田百選に選ばれた「樫原の棚田」など、徳島の自然風景をモチーフにした「里山ひろば」を中心に、徳島県産材をふんだんに使った内装と遊具に埋め尽くされた空間でした。

 

ちなみに、5万個の木のたまごのうち、100個はどんぐりの形をしたものがあるそうです。
見つけられたあなたはラッキー!

 

また、全国約2000人のおもちゃコンサルタントが選定する「グッド・トイ」を取り揃えた「グッド・トイひろば」や、徳島の伝統工芸品や、東京おもちゃ美術館の収蔵品などを展示している「企画展示ひろば」は、大人も楽しめます。
取材時には、アメリカ生まれの歴史あるおもちゃがたくさん展示されていました。100 年以上前に製造された歴史を感じるおもちゃは、なかなか他ではお目にかかれないレアもの。展示内容は定期的に変わるそうなので、それをお目当てに来るのも楽しいかもしれません。

木と人とのつながりだけでなく、人と人のつながりも濃いものにしてくれる「徳島木のおもちゃ美術館」。
みなさんも週末のひと時に、訪れてみてください!

 

【徳島木のおもちゃ美術館】
○入館料  一般:800円、小中学生:300円、小学生未満は無料
※各種割引・クーポンについては公式ホームページをご覧ください
○休館日  水曜日
○開館時間 9:30~16:30(7~8月は9:30~17:00)

投稿者:あわっこ

学生/グルメ/取材が好き