ワカモノが見る徳島

令和7年度とくしま若者回帰アンバサダー 徳島県立博物館をインタビューしました!

2026.03.20

こんにちは! アンバサダーのはるなです!

今回は文化の森総合公園にある、徳島県立博物館で学芸員をされている辻󠄀野さんに取材させていただきました!

博物館について

徳島県立博物館は、県中心の中核施設となっている博物館です。

総合博物館であり、地学・動物・植物・考古・歴史・民俗・美術工芸など徳島県のことを網羅できます。

ここに来たら、徳島のことがわかる!!

また、徳島県立博物館には徳島セクションと地球セクションがあるため、徳島と徳島以外の比較をすることができます。

展示について

常設展示では、人間が徳島にいる前の時代から考古、古代、中世、近世、近現代と時代を追って、徳島に関しての展示をしています。

徳島セクションの最後には徳島の自然と暮らしについての展示を行っており、山・川・海それぞれに生息する動植物やそこで生活している人との関わりについて展示されています。

総合博物館ならではの、自然史だけでない歴史系や人との関わりも紹介されています。

若者向けの楽しみ方

若い世代には、デジタルと融合した展示が人気となっています。

例えば、QRコードで音声解説を聞くことができたり、専用アプリ「遊山ナビ」を活用したインタラクティブ展示やARを用いた展示ができたりと楽しみながら学べる工夫がなされています。

また体験型の展示も設置されており、見るだけの展示ではなく能動的に自然や文化に触れる体験ができるようになっています。

徳島県立博物館は、徳島で幼少期を過ごした方だと一度は遠足などで来たことがあるはずです。その時は、勉強というイメージが強かったかもしれませんが、中学高校と新たに知識を蓄えたうえで博物館に来ると、思わぬ気づきがあります。

わからないことはすぐコンピュータで調べる時代の中で、逆に足を運んで博物館に来ることで新しい発見があるかもしれません!

展示の裏側

恐竜化石の採集は、10~12月にかけて勝浦町で行われています。学芸員が山に行き発掘調査をしています。

そこで採集された化石は、岩石に含まれた状態なので削り出すためのクリーニングが行われます。このクリーニングによって何の化石がわかり、新しい発見がなされるのです!

そして今回恐竜の新しい化石が2つ発見されました。これとは別に蛾の新種や蜘蛛の新種も見つかり、新聞に掲載されています。化石のクリーニングは大きさやその複雑さによって期間は異なりますが、1日~1か月かかるようです。学芸員さん以外の人も総動員でクリーニング作業が行われます。

そもそも、いつから徳島で恐竜の化石が見つかるようになったのかご存じですか?初めに化石が徳島で発掘されたのは32年前の1994年で、勝浦町で発見されました。それから22年間は全く恐竜化石が見つかりませんでした、、

そして、2016年に徳島県で2つ目の恐竜化石が阿南市在住の親子によって発見されました。それから福井県と連携し、徳島県でもさらに恐竜の化石が見つかるかもということで、2016年の冬から本格的に調査が始まりました。

1年半~2年の歳月をかけてついに2018年に恐竜化石が多く見つかる地層が発見され、これまでにその地層から約2000個もの脊椎動物の化石が見つかり、合計33点の恐竜の化石が発掘されるまでになったのです。

今回発見された新しい恐竜化石2点

①鳥脚類イグアノドン類の歯化石

大きさは、29.5mm×20mm×13mm

鳥脚類イグアノドン類の化石としては、県内で4点目の発見です。

特徴としては、これまで発見されてきたものよりも状態が良く、草をすりつぶす構造であるギザギザの歯となっています。

また、徳島県では初となるイグアノドン類の下顎の化石で、化石の状態から、恐竜の死後、顎から遊離した歯であることがわかり、今後の発掘調査で顎化石などの発見も期待されています。日本の他のイグアノドン類の歯と比較しても大きいサイズであるため、個体サイズも大きい可能性があると考えられています。

②竜脚類ティタノサウルス形類の歯化石

大きさは、19mm×12mm×9mm

竜脚類の化石としては、県内で14点目の発見です。

この化石は、歯の先端がかけており、根本しか残されていませんが、これまでに発見された竜脚類の歯と同じようにティタノサウルス形類の歯であると考えられています。

取材を終えて

徳島県立博物館について、展示内容や裏側まで幅広く知ることができました。

私が小学生の頃に行った徳島県立博物館とは全く異なった、さらに進化した博物館に生まれ変わっていました。

博物館の方々は、展示を楽しくワクワクするように、興味を持ってもらえるような工夫をなされていました。

小学校の頃は、勉強のための施設といったイメージでハードルを高く感じいたかもしれません。

新たに知識を持った今、展示に共感できることが増えたことで自分の知識と展示が結びつく感覚が自分自身の知的好奇心を湧きあがらせてくれました。

骨格の展示から触覚で感じる展示、デジタル技術と融合した展示と**‘’実物×バーチャル”**で楽しめる博物館で、自分なりの新たな再発見を探してみませんか?

投稿者:菅澤晴菜