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【西部】「とくしまオシゴト未来会議~若者に選ばれる徳島になるには~」に参加しました!

2025.02.03

徳島西部ツアーの後は三好市池田町の真鍋家にて、「とくしまオシゴト未来会議 ~若者に選ばれる徳島になるには~」と題しまして、座談会に出席いたしました。

パネリストご紹介

座談会では地域で活躍する方々を四名、パネリストとしてお呼びしました。

10年前に東京から三好市へ移住し、市内の廃校を活用しカフェや宿泊施設、サウナなどを運営している、株式会社ハレとケデザイン舎の植本修子さん

みよし未来創造推進協議会代表や阿波池田商工会議所会頭として池田の地域振興に大きくかかわっている、丸浦工業株式会社の丸浦世造さん

県外のバス会社でガイドの仕事をしていた経験から、三好市へUターン後は三好市観光協会で市内のイベントなどを担当している太田由美さん

大学卒業を機に県西部へIターンし、仕事の傍らイベントの企画や地域外へのPR活動などを行う私、イチフェス実行委員会会長、株式会社ちいおりアライアンスの丸岡弘和

以上四名とアンバサダーの学生たち合計9名で話をしました。

西部の魅力

西部の魅力といえば、なんといっても豊かな自然が挙げられます。

この日のお昼に行った西部ツアーでは脇町・穴吹エリアを自転車で回りましたが、とあるアンバサダーは「本当に地球にいるんだと実感した」と。

普段都市部で生活している人たちにとってはただでさえデジタル社会の昨今ですし、自然を身近に感じる機会は少ないかもしれません。西部に限らず、徳島は吉野川があるおかげで空が広く、自然の圧倒的なスケール感が味わえる地域だと思います。

今回でこそ行くことはできませんでしたが、太田さんイチオシの大歩危や祖谷、剣山など、西部には大自然を味わえるスポットが盛りだくさんです。
また丸浦さん曰く、池田は交通の要衝として他地域からの来訪者を多く受け入れてきた歴史から、よそから来た人たちとのコト起こしにも寛容だそうで、事実、移住したての時の植本さんは大いに救われたそうです。

若者の回帰のために何ができるのか

しかし、いくら自然環境や周りの人がよいといっても、それだけでは地域で生きていくには不十分です。まして地方は相互扶助の精神によって成り立つ社会ですから、いつまで経っても地域におんぶにだっこではいけないわけです。

会の根幹のテーマでありますが、やはり食べていけるだけの仕事がないといけません。

とはいえ地域でやりたい仕事を見つけて食べていくのはかなり厳しいという現実もあります。それならばいっそ起業するのがいい、と思う若者もいるでしょうが、起業も起業でリスクが大きいですよね。丸浦さんをはじめパネリストの方々は若い人たちの自己実現を応援する気持ちが大きく、丸浦工業の運営する会場の真鍋家も、そういった若者を支援する取り組みに多く活用されています。

経営者やそれに近い人がパネリストとして登壇したこともあると思いますが、どちらかというと会を通して自己実現や起業といった話が多くなりました。

参加したアンバサダーはというと、成長したい、見聞を広めたいといった、向上心の大きい人が多かったです。また、それに伴い生活の場を東京や大阪などの都会に移し、力を蓄えてから地方へ移住したい、という声が目立ちました。
そういった人たちが地域に帰ってくる際の受け皿が、今後さらに必要になるのではないでしょうか。

総括

起業を志す若者は年々増加していると思いますし、事実私もその一人です。アンバサダーの中にもそういう人は多いのではないかと思います。

私の場合は祖父の故郷の活性化を目的に移住してきましたが、大学を卒業したての世間知らずの若者がいきなり踏み切れるわけもなく、徳島にきてから4年近くが経ちますが、いまだに将来の勉強のためにのらりくらりといろんなところに顔を出しています。

また、地方に移住するうえである程度覚悟はしていましたが、同じ志を持つ同年代の友人が少ないのが寂しくもあります。競争相手が少ないおかげで自分がことを起こそうとすると注目度がかなり大きいというメリットもあるのですが、それも一長一短ですね。

実をいうと当日のツアーでは当初、地域の若年移住者とツアー参加者をつなぐことを考えていました。今回は生憎かないませんでしたが、移住するモチベーションとして、地域に同年代の友人ができることは大きな心の支えになると思います。

振り返ると、結局は地域内外を問わず人の縁を紡ぎ続けることが地域のためになる、という結論に落ち着いたと思います。

投稿者:丸岡弘和

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