三好市地域おこし協力隊に2022年11月から着任している林 涼平さん(徳島県東みよし町出身)にお話を伺いました!(2025年8月取材)

Q1協力隊になる前は何をしていましたか?
幼少期から体を動かすことが好きで、さまざまなスポーツに打ち込んできました。特に野球には熱心に取り組み、高校時代には春の甲子園に出場することができました。大学では地域スポーツマネジメントについて学び、スポーツを通じた地域の活性化に関心を深めました。卒業後は東京都の鉄鋼専門商社で営業職として働いていましたが、スポーツに関わる仕事がしたいという思いが忘れられず2年半で退職、徳島県に帰ってきてスキー場やラフティング、カヤック、サップなどの水上スポーツができる施設でアルバイトを1年間ほどしていました。
Q2なぜ三好市の地域おこし協力隊になったのですか?
スポーツを通じて地域を活性化できる仕事を探していたとき、「地域おこし協力隊」の存在を知りました。三好市を選んだ理由は、豊かな自然に恵まれ、世界トップレベルのラフティング環境が整っていることや、池田高校があり、野球のまちとして知られていることに魅力を感じたからです。こうした環境の中であれば、自分にも何か良い活動ができるのではないかと考えました。さらに、私自身が池田高校の出身であり、地元を盛り上げたいという強い思いがあったことも、大きな理由のひとつです。
Q3実際に三好市に移住して暮らしてみていかがですか?
人とのつながりの中で「この町をもっと盛り上げたい」という気持ちが一層強まりました。三好市はラフティング環境が整っていることもあり、ヨーロッパやアジアから多くの観光客が訪れます。テレビで取り上げられる機会も多く、ラフティングの大会はもちろん、ロープレスキューの世界大会など、国内外の大会が開催されるほどの場所です。そんな地域に住んでいることに、大きな誇りと愛着を感じています。また、町の人たちはとても活動的で、何かをやろうとする熱い思いを持った方が多く、そのエネルギーにも日々刺激を受けています。そうした人との出会いや交流が、私自身の助けになり原動力になっています。
Q4どんな活動をしていますか?
「スポーツで地域課題を解決する」ことをモットーに協力隊としての活動を始めましたが、当初は具体的にどのようなことに取り組むか決まっていませんでした。活動1年目にスポーツ庁を訪れたとき、スポーツを活用した町おこしの事例を伺ったことがターニングポイントとなりました。その際、「スポーツクラブを立ち上げることで、自分のやりたいことが実現できる」という気づきがあり、そこから「三好レオベルノス」というスポーツクラブを運営することに繋がりました。現在は、3歳から通える幼児向けスポーツスクールと小学生向け野球スクールを展開しており、どちらもゴールデンエイジ期に大切な神経系の発達に重点を置いたプログラムづくりを行っています。

Q5活動中に大切にしていることは何ですか?
地域課題と自分のやりたいことをマッチさせ、行政にも寄り添った活動にすることを大切にしています。着任当初は、地域おこし協力隊としての目指す方向や行政のルールが分からず、戸惑うこともありました。しかし活動を続ける中で、「自分がやりたくても地域に必要とされなければ続かないし、逆に地域に必要でも自分がやりたくなければ続かない」ということに気づきました。そして、行政の協力を得て一緒に進めていくことの大切さも実感しました。
Q6これからやっていきたいことは何ですか?
今後は、立ち上げたスポーツクラブを「総合型地域スポーツクラブ」へと発展させていきたいと考えています。行政と連携しながら、地域課題の解決に取り組み、町に希望と活力を届けられるクラブを目指しています。また、「池高野球部復活」をテーマにした町おこしにも取り組みたいと考えています。幼児期から人材を育てる「野球アカデミー」を設立し、そこで育った子どもたちが将来、池田高校野球部に進み、再び甲子園を目指せるような循環をつくることが目標です。
Q7徳島県の魅力は何だと思いますか?
徳島県には三好市だけでなく、県全体で世界に誇れる取り組みが数多くあります。例えば、上勝町のゼロ・ウェイストや、葉っぱビジネスの事例、そして神山町の「神山まるごと高専」の設立など、地域ごとにそれぞれの挑戦があります。そうした地域ごとの取り組みや挑戦の積み重ねこそが、徳島の大きな魅力だと思います。

<林さんがよく訪れ、これから先も残ってほしいと願う三好市のお店>