移住者インタビュー

Interview

Iターン地域おこし協力隊徳島県

とくしま地域おこし協力隊【徳島県 ペイス・ジョナサンさん】

徳島県地域おこし協力隊に2023年9月に着任したペイス・ジョナサンさん(マルタ共和国出身)にお話を伺いました!(2024年11月取材)

Q1協力隊になる前は何をしていましたか?

私はマルタ共和国出身で大学はイギリスの美術大学でゲーム美術とデザインを勉強しました。卒業後はマルタ共和国に戻り、ゲーム関係の会社とITの会社でどちらも1年ほど働いていましたが、日本のゲームやアニメに興味があり19歳の時にバックパックで3週間日本に訪れたことが忘れられず、2017年7月に来日し愛媛県上島町で外国語指導助手を5年間していました。

Q2なぜ徳島県の地域おこし協力隊になったのですか?

大阪で行われたJETプログラムキャリアフェアで徳島県が外国人地域おこし協力隊を募集していることを知りました。募集内容が「大阪・関西万博」の徳島県ブース出展に関わることだったので美術大学で学んだことやマルタ共和国で働いた経験が生かせると思い応募しました。

Q3実際に(活動地域)に移住して暮らしてみていかがですか?好きなところは?

とても魚が美味しいです!魚だけでなく自然が豊かだから食べ物がなんでも美味しいです。今は徳島市内に住んでいますが、県南や県西などもっと地方に住み徳島県の自然や文化をより身近に感じたいです。

Q4どんな活動をしていますか?

私は徳島県万博推進課で2025年4月13日から10月13日までの半年間開催される「大阪・関西万博」の関西パビリオン内の徳島県ブース出展に向けて外国人目線による助言や企画立案をしています。「水とおどる」をテーマに作られるブースの3Dデザインやコンセプトアートを一部担当しおり、藍染の色の深さや鮮やかさ、徳島の自然と人が生み出す終わりのない流れ、循環が表現できるように作成しています。ぜひみなさんに見に来てほしいです。

<ジョナサンさんが作成した3Dデザイン>

Q5活動中大切にしていることは何ですか?

徳島県に移住してきて、藍染や阿波和紙、阿波指物、阿波踊りなどたくさんの徳島の文化を見学したり体験したりしました。その時には作品のすばらしさだけでなく、つくられる工程やその文化ができるまでの歴史も丁寧に聞くことを大切にしています。

<藍染を体験するジョナサンさん>

Q6これからやっていきたいことは何ですか?

「大阪・関西万博」が終わるまでは全力で徳島県ブースの出展準備、広報に取り組みます。「大阪・関西万博」が終わった後、何をするかは決まっていませんが任期最後まで徳島の良さを私の得意を生かして伝える活動をしたいです。また、卒業後は日本でゲーム開発関係の仕事に就きたいと今は考えており、日本の文化が好きなので日本には住み続けたいと思っています。

Q7徳島県の魅力は何だと思いますか?

徳島の皆さんは徳島のことを「何もない」または「阿波踊りしかない」と言う方が多いですが、これまでの質問でも答えたように、素晴らしい自然と文化がたくさんあります。それらをしっかり知ると、徳島の人は自然の捉え方や、自然から生まれたものをうまく生活に取り入れ上手に暮らしているところに、徳島県の人たちはとてもセンスが良くていい考え方をしていると感じています。それは今徳島で活躍している職人たちからもわかります。彼らは過去の技術を守りながら、新しい技術を上手に取り入れ新しいものをつくり出している。それらは美しく素晴らしい。だから、「徳島はセンスがある」「いいところがいっぱいある」と特に子供たちに伝えていきたいです。

<ジョナサンさんが徳島県で一番好きな風景(吉野川)>