モデル、タレント、カフェ経営(Cafe Ciel)、宅地建物取引士
犬伏まりさん
鳴門市出身の犬伏さん。徳島市内の大学在学中に、ファッション雑誌『 CanCam』の専属モデルオーディションでグランプリを獲得。卒業後は上京し、東京で芸能活動に励んでいました。
転機は28歳のとき。「世の中の婚活ブームや知人からの言葉をきっかけに、結婚や子育てについて調べはじめたんです。それまでは仕事一筋の生活でほとんど興味がなかったのですが、調べるうちに『 結婚して子どもがいる生活もいいかもしれないな』と思うようになって。自分自身が心地よく働きながら、のびのびと子育てができる場所ってどこだろう?と考えたときに浮かんだのが、ふるさとの徳島でした」
今でこそよく耳にするようになった地方移住や二拠点生活ですが、犬伏さんが移住した2014年当時はまだまだ珍しい選択肢。そんな中で「都市と繋がりながら田舎で暮らす」をライフコンセプトとして掲げ、東京の芸能事務所に所属したまま徳島へと拠点を移しました。
Uターン移住から10年。モデルにタレント、カフェ経営、不動産事業、……とマルチに活躍し、ライフコンセプトを見事に体現しています。
2児の母としてのモットーは「全力子育て」。子どもたちとのお出かけが、徳島のことをより深く知るきっかけになっているといいます。
「大きな山と川があって、海は瀬戸内海と太平洋の両方に面している徳島。風土に息づく古い町並みや集落、伝統芸能が残っていて、とれる農産物や魚介の種類も豊富です。それぞれの成り立ちや歴史を知ることが、子どもたちにとって大きな学びになる。都会に比べると学校の選択肢は少ないけれど、探求心を育む環境は最高だと思っています!」
実際に暮らして感じる地方のよさや、子育てで知った徳島のディープな魅力。「これまで培ってきたリポートやPRのスキルを活かして、県内外にどんどん発信したい」と意気込んでいます。
「ここまでブレずに来られたのは、拠点を徳島に移したから」と10年間を振り返る犬伏さん。「これからの発信を通して、若い世代の地元愛も育てたい。地元への愛とアイデンティティを持って羽ばたいて、将来的に徳島に還元してもらえたら嬉しいですね」
【おすすめスポット】
鳴門市の「大塚国際美術館」。世界の名画約1000点が陶板で再現されていて、間近で見たり触ったりできるおもしろい美術館です。子ども連れでも楽しめる仕掛けがいろいろあるので、アートに親しむきっかけとしてもおすすめです!
【メッセージ、アドバイス】
私は「10年先にありたい姿を見据えて、5年ごとに振り返って修正する」という方法で人生プランを設計してきました。そうやってクリエイティブに生きると、地方は本当におもしろい!生活コストが低く暮らしやすいので、自分が持っている情熱にまっすぐ向き合えるのも魅力です。
【1日のスケジュール】