移住者インタビュー

Interview

Uターン仕事子育て移住支援30代阿南市

都会が好きだった私が田舎で感じる最高の子育て

新川 直美

出身地:阿南市
移住年:2022年
現住所:阿南市
職業:阿南市移住促進コーディネーター
年代:30代

記事作成年月:2024年10月

大学進学を機に阿南市を出て上京し、卒業後はアパレル販売員として勤務。約10年間関東で生活していました。
都会はお店や遊ぶところはたくさんあるし、仕事に生活に日々好きな事ができる都会が好きだった私が、
結婚、出産を機に感じるものや考え方が180度変わり地元にUターン移住することに・・・
阿南に来て2年。
昔阿南で生活した高校までの自分とは状況が全く違い、感じるものも全く違いました。
移住して感じたことや出逢いについてお話します。

都会での生活

東京の大学を卒業し、洋服が好きだった私はアパレル販売員として働いていました。
休日は電車に乗って気になるお店に行き、好きなものを買ったり食べたり、
自分の好きなものがたくさんある都会での生活が好きで、毎日楽しんでいました。
そんな中結婚。

そして2020年、コロナとともにこの世にやってきた長男。
里帰り出産をし、緊急事態宣言期間中は地元阿南市で子育てをすることになりました。

頃合いを見て関東へ戻る事になり、都会での子育てがスタート。
朝早く子どもを保育園に預け、駅へ向かう。満員電車に揺られ、1時間。
仕事が終わって再び満員電車へ。
坂道をダッシュしてお迎えへ向かい、家に着いてからは家事に追われました。

買い物は子どもを連れて徒歩で向かい、重い荷物を持って帰る。
突発的な子どもの病院にもベビーカーを押し、電車かバスに乗る。
何度も電車とホームの間に車輪が挟まったこともありました。
慣れない子育てを、雑然とした環境でする中で心に余裕がなくなり、
「もう逃げたい」と思う事もありましたが、逃げるところもありませんでした。

好きだった都会での生活に違和感を感じていました。
そんな時いつも、出産後に阿南市で子育てをした心地よさが蘇っていました。

生活に限界を感じ始めた頃2人目を妊娠。
このままで良いのか、具体的に考え始め、私がたどり着いた答えは・・・

「自分が心に余裕を持って楽しく子育てをしたい!それが子どもにとって一番だ!」

田舎での生活

阿南市へUターン移住を決め、約10年ぶりにいなか暮らしがスタートしました。

感覚的な話になるかもしれませんが、
目をつぶれば生き物や風などの自然の音がして、空は広く、
空気が綺麗で深呼吸したくなるような毎日。それだけで心が穏やかになりました。
子どもができるまでは感じたことのない瞬間、空間でした。
阿南市ってこんなにいいところだったっけ・・・と思いました。

家の近くにここ!という遊ぶ所はありませんが、
子どもたちにとっては一歩外に出るだけで自然が遊び場!生き物もたくさんいます。
カエルを追いかけたり、ダンゴムシをたくさん捕まえたり、
実家の庭の木に止まっている大量の蝉に驚いたり。
家の畑に植えた野菜や果物を起きてすぐその場で採って食べる事もあります。

子どもの通う幼稚園では、海が近くにあるので
漁師の方がたくさんの魚介を持ってきてくれて水族館を開いてくれたり、
夏には毎年海で地引き網をしたりします。
自分たちで捕ったお魚やたこはその場で調理をしてくれてお土産で持って帰ります。
自然に恵まれた阿南市ならではの経験ですよね!

そんな毎日が子どもにとって良い刺激になっています。
都会では経験できないことを子供たちと経験できている事がとても贅沢に感じています。

阿南市ってどんなところ?

阿南市は自然はもちろん豊富ですが、ある程度の利便性があるちょうどいいところです。

移動は基本車です。子ども連れだと特に車は必須かと思います。
私にはそれがとてもよかったところで。

買い物へ行ってたくさん買っても乗せられるし、
遊びに行くにも着替えや必要なものをとにかく乗せておく事ができます。
いっぱい遊んでヘトヘトになっても子どもたちは爆睡できるし、
私はもちろん運転はしないとですが、リラックス空間なので問題ないです。
今まで電車でやっていた事が車になるだけでこんなにも疲労感が違うのかと、
びっくりしています。

阿南市はこれといって何もない所かもしれませんが、住むには最高の場所です。
休日は市外や県外に出かけたりそれが特別感があり楽しいんですよね。
毎日生活するのにごみごみした環境は必要ないんです。

移住促進コーディネーターという職業との出会い

下の子が1歳になり、就活を始めて数ヶ月が経ち、
色々と調べる中で『移住促進コーディネーター』という仕事に出会いました。
”阿南市への移住を支援する”という内容に、
「移住してきた自分の経験が生かせる!」と思いました。

また、この仕事にとても親近感を覚えたのは、
3年前の2020年、コロナ禍により阿南市で子育てをしている際に
私自身が阿南市の移住促進コーディネーターの方にオンライン相談をしていたからです。

「今度は自分が移住を考えている人の背中を押す番だ」
と使命を感じ、受けることにしました。
都会での生活も阿南市での生活も経験した私だからこそわかることや
考えて悩んで移住を決断した私だからこそ感じられることがあると思います。

そして今、一緒に移住促進コーディネーターとして働いている方は、
先ほど述べた、移住を考えていた頃オンラインで相談に乗ってくれた方です。

これからも阿南市の良さをありのまま語っていけたらと思っています。