徳島県の中部に位置する上勝町は、ゼロ・ウェイスト(注:1)宣言をした
環境に優しい町として注目されています。
(注:1)ゼロ・ウェイストとは出てきた廃棄物をどう処理するかではなく、
そもそもごみを生み出さないようにしようという考え方です。
その上勝町の秘密を探るべく、私すだちサワーが行って参りました。
さて突然ですが、あなたはゴミの分別をきちんとしていますか?
しているとしたら、何種類に分別していますか?
私は、燃えるゴミ・燃えないゴミ・プラスチック・ビン類・粗大ゴミ・乾電池の6種類です。
あなたも多くて10種類ほどではないでしょうか。
では、ここでクイズです。
以下の選択肢のうち、上勝町では何種類のゴミ分別が行われているでしょうか?
①15
②30
③45
正解は、、、
なんと③の45分別です!!!
では、どのようにしてこれほどの分別に
上勝町は取り組むことになったのでしょうか。
結論を言いましょう。
なぜ上勝町民がゼロ・ウェイストを実現できたのかというと、、、
・もともとゴミを1箇所にすてるという習慣があったため、
ゴミをごみステーションまで捨てに来ることが面倒ではない
・焼却委託にかかる年間3000万円ほどのコストが、町の財政を圧迫した
ことが理由に挙げられます。
野焼き➡️焼却炉導入➡️焼却委託➡️分別開始➡️ゼロ・ウェイスト宣言
これがゼロ・ウェイスト宣言に至るまでの歩みです。
このように、野焼きや焼却炉、現在はごみステーションというように、
形は違えど、これまでもゴミは1箇所に捨てられてきました。
焼却委託では2日に1度コンテナを回収してもらう必要があり、コストがかかりました。
そこで、上勝町は考えました。
それは本当にゴミなのかと。
ゴミをお金に変えることはできないかと。
そこで始まったのが、ゼロ・ウェイスト宣言です。
では、次にゼロ・ウェイスト宣言を実現するための工夫を見てみましょう。
その答えは大きく分けて、
リサイクルの[見える化]、[習慣化]、[デザイン]の3つに分けることができました。
リサイクルの見える化の工夫は、センターの分別場所にあるポスターにあります。
実際に、このゴミをリサイクルすると、
1kgあたりどれだけのお金が上勝町に入るのかを書いてあります。
次に、習慣化の工夫として、ちりつもポイントがあります。
ゴミを繰り返しリサイクルすることで、ポイントがもらえる仕組みです。
最後に、デザインです。
このゴミステーションは、空からみると?(クエスチョン)マークになっています。
また、ごみステーションの文字や窓などもリサイクル用品からできています。
このような上勝町の背景や工夫が、世界から注目され、
ゴミを生かす町・上勝が生まれているのです。
これまで、読んで頂きありがとうございました。
ここに書かれている上勝町の背景や工夫は、
あくまで私が感じたこと、あるいはインタビューで得たものです。
つまり、これは答えではありません。
あなたもぜひ、ご自身の足で上勝町を訪ねて、
今までゴミ収集車が来たことがない町、上勝の秘密を探してみてください。
2000年生まれ、奈良県桜井市出身、徳島市在住、徳島大学在籍のフレッシュ徳島県民のすだちサワーです。
大学では、医学を勉強中です。趣味は、健康づくりです。徳島の食やスポーツに関する魅力を、医学生独自の視点から発信していこうと思います。宜しくお願い致します。