はじめまして、とくしま回帰アンバサダーのカジサキです!
突然ですが質問です。あなたが徳島県外の人や徳島についてこれから知ろうとしている人、次世代を担う人に伝えたい徳島の魅力とは何ですか?
長い間住んでいると、改めて地元の良さや魅力について振り返る機会はなかなかないかもしれません。
今回はこの記事を読んでいただいた方に、地元について改めて考えるきっかけになってもらえればと思います。
まずは、こんなことを伝えたいと思うようになったきっかけから。
2019年に、徳島へ県外在住の友だちと一緒に旅行したときのこと。
まずは徳島の伝統文化のひとつ、藍染について知ってもらうべく、海陽町にある『in Between Blues』を訪れました。
こちらでは、藍染のTシャツや、藍をガラスの中に混ぜて作ったガラスコップ、藍染のサーフボード、なんと地元で採れた藍の種を使用したお茶やスイーツなど藍染の新しい魅力を楽しむことができます。
さらに、藍染を実際に体験することができるんです。
『in Between Blues』代表の永原レキさんから、染め方を丁寧に教えていただきながら、人生初の藍染体験をしました。
永原さんのお話がとても素敵だったので、永原さんの言葉をお借りしながら
AWAIRO読者の皆さんに、改めて“自分にとっての徳島”を考えてもらえたらなと思います。
ここでは、太平洋を一望しながら藍染め体験をすることができます。景色最高!気持ちいいー!訪れた日はあいにくの雨でしたが、静かな雨の中でする藍染は心も浄化されていくような気がしました。
というのも、この空間は永原さんの藍染や徳島への想いによって叶えた場所だとか。永原さんは「故郷の魅力を一人でも多くの人に知ってもらえるような場所づくり」を目指してこのお店をオープンしたそうです。近年では、いろいろなきっかけから徳島に移住する方も多く、土地の魅力を知ることでその地域への思いを深めるきっかけになってほしいという思いが店内の至るところに見受けられました。
私自身も徳島の山や川、海など大自然に囲まれて育ちましたが、地元を離れるまで徳島の良さについてなかなか実感したり、改めて考えたりするようなことはありませんでした。
しかし地元を離れてから、帰省する際にバスの運転手さんの「段差気ぃつけてよ~」とか、「あんたどこから来たん?」から始まる地域に根ざしたお店、周りに遊ぶ場所もなく夏も冬も何度行ったか分からない海辺、眠い目をこすりながら時間ギリギリに乗り込み、寝過ごして遅刻ギリギリになる1時間半に1本のワンマン列車など、徳島で育っていなければ今の私はないだろうというほど、昔の思い出と徳島の景色が重なって、胸に込み上げてくるものがありました。
「あの時こうやったよな」「ここでこんなことあったよな」と思い出を共有して笑い合える相手がいたら、思い出がさらに輝きを増すと思いませんか?
新しく徳島に来た方が、仕事や趣味以外に、徳島の歴史や文化、自然を知り、地域の人との関わりが持てる場所やきっかけがあれば、もしも徳島を離れたとしても再び徳島に来て、もう一度思い出を語り合えたならば、これからの徳島はもっとずっと素敵なものになっていくと思います。
だからこそ、永原さんの「一人でも多くの人に知ってもらえる場所づくり」という言葉が心に響きました。
一緒に来た県外在住の友だちも徳島を満喫し、「藍染最高!」とコールの嵐…。
本当に素敵な旅になりました。
皆さんも藍染体験を通して、
永原レキさんの熱いお話を聞きながら徳島の変わらない魅力や新しい徳島を発見してみませんか。
徳島県海部郡美波町出身、大阪府在住。
大阪教育大学在籍。大学では家政教育を専攻し、衣食住を中心とする生活に密着した分野を学び、生活がもっと楽しくなるよう日々の生活に工夫を取り入れています。徳島に住んでいた頃とは異なる視点から徳島を見つめ、素敵な徳島を発信できたらなと思います。