こんにちは!
とくしま若者回帰アンバサダーの高延です!
『人材紹介を通じて徳島の企業の採用力を高め、徳島を盛り上げたい』
そんな目標を掲げ、ムツビエージェント株式会社を経営されているのは、今回取材させていただいた中西昌子さんです。ムツビエージェント株式会社は、徳島県の人材に特化した転職支援を行うエージェントで、転職支援サイト「いつか徳島」を運営しています。この度の取材では、中西さんの起業までの経緯や人材紹介に懸ける想いをお聞きしてきました。
中西さんを成長させた東京時代
徳島県出身の中西さんは、ご自身の「都会で成長したい」という向上心やご両親の助言もあり、大学進学を機に東京へ移住します。都内の人材会社で新卒採用の新規営業やチームリーダーなどを経験されたそうです。その頃から、漠然と起業への興味があったそうで、自身のスキルがしっかりと身につくベンチャー企業で働きたいという想いから、東京でがむしゃらにキャリアを積んでいきました。
「高いレベルで営業を行う必要があり大変でしたが、今ではとても成長できた時期だったと思います。」 スキルアップのために東京に出て得た経験を、中西さんはこのように振り返りました。
自身のスキルを信じてUターン
そうした中でも、中西さんは時折「徳島に帰りたい」という地元愛があったそうです。 徳島へのUターンという選択をするにあたり、避けては通れないのが、やはり「職」の問題です。当時、徳島の求人サイトを見ても2社しかないなど、女性にとっては特に就職が難しい状況にありました。しかし、中西さんは東京で培ったキャリアや営業のノウハウを信じ、Uターンに踏み切りました。
徳島の企業の採用力に危機感を抱き起業
Uターン後も、ご縁があり人材会社に入社し、東京で身に付けたスキルをもとに成果を上げていきました。そうした中で中西さんは、あることに危機感を抱いたそうで、
「私たち人材会社は、”人材=投資”と考えています。採用にコストをかけることで、良い人材が採用でき、企業も成長し、地域も活性化します。しかし、徳島には”人材=経費”と考えて採用にコストをかけず、良い人材がとれず、成長が伸び悩んでいる企業が多いように感じました。それと同時に、自分がこの流れを止めなければという使命感に駆られ、人材と企業をマッチングさせるビジネスモデルが良いのではないかと考えました。」
このようにして2012年に設立されたのが、ムツビエージェント株式会社です。 中西さん自身、起業に伴って漠然とした不安はありましたが、段階的に目標値を設定し、それを達成できるように努力を積み重ねたことで、クオリティの高い事業を今まで続けられているそうです。
東京と比べた徳島の魅力とは?
東京からUターンしてきたからこそ感じる徳島の魅力を、中西さんはこのように語ります。 「まずは自然が近いところと情報量が良い意味で少ないというところが魅力だと思います。東京と比べて様々な面で余白が多く、ゆとりを持って生活できるところは素晴らしいです。また、徳島はお医者さんの割合が日本一高い都道府県で、質が高く手厚い医療を安心して受けられる環境であるというところも、生活をする上ではとても重要なことだと思います。私自身、徳島で出産を経験しましたが、その際の医療や待遇もとても良くしていただき、助かった経験もあります。」
最後に
今回は東京からUターンをし、人材紹介の会社を起業された中西さんに取材させていただきました。 成長のために県外へ出ようと思っている方や出たけど徳島に帰ろうか迷っている方がいましたら、中西さんのように都会に出て様々なことを経験した上で、そこで身に付けた力を活かして徳島を盛り上げていく、そのような選択肢もぜひ考えてみてはいかがでしょうか。