ワカモノが見る徳島

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&TOKUSHIMA〜私らしさと徳島〜 第8弾!岡香名芽さんにインタビュー

2025.02.03

こんにちは!

とくしま若者回帰アンバサダーの高延風季です!

『好きなところに行って、好きな暮らしをするのが1番だと思います。少しでも徳島に帰りたいと思ったのなら、自分になじむ地元、ここ徳島に帰ってみるべきです。』

これは、鳴門市でベーグル店「bakery nook」やカフェ「nook stand」を運営する岡香名芽(おかかなめ)さんから頂いたお言葉です。岡さんに取材させていただいた場所は、彼女のカフェでもある「nook stand」。オシャレで温かい雰囲気の店内には、地元の人々が気軽に集い、笑顔があふれていました。

長野と鳴門を行き来して見つけた“鳴門でやりたいこと”

徳島県鳴門市で生まれ育った岡さん。旅行が好きで、行動的な性格だった彼女は、趣味のスノーボードを本格的に楽しむために、当時勤めていた徳島県庁でのお仕事をやめて長野県に移住しました。長野では大自然の中で好きなスノーボードをしながら暮らし、様々な人と出会ったそうです。その後も一度は徳島に帰省しますが、長野での生活が忘れられず再び長野に移住し、多くの経験をされました。そんな中、当時のパートナーとの結婚を機に地元鳴門への回帰を選びます。

その後、訳あって女手一つで子育てをすることになった岡さん。「一人で子どもを育てながら、一人で生計を立てるには独立するしかない。自分の家でお店をしながら、子どもに『いってらっしゃい』『おかえりなさい』を言ってあげたい。」そうして3年間の修行の末に始めたのが、趣味で続けていたパン作りを活かしたベーグル店「bakery nook」でした。さらにスタッフを雇う楽しさに気付いた岡さんは3年後には、地元の人々が気軽に集えるカフェ「nook stand」をオープンします。

地域をつなぐ場としての「あるでないで食堂」

岡さんの活動はそれだけではありません。月に一度開催している子ども食堂「あるでないで食堂」では、地域のつながりや情報共有を目的に、子どもだけでなく子育て世代を含めた多世代が交流できる場を提供しています。

「自分が今までの人生で気づいたことや、地域で子育てを考えるときに必要になる情報を、与えることができる場になればなと思っています。」自治体に参加を呼び掛けるなど、岡さんは地域の次世代を守る取り組みにも行っているのです。

「鳴門JAZZ」で広げる芸術の輪

さらに、岡さんは「芸術は世界を救う」という信念のもと、音楽イベント「鳴門JAZZ」をスタートさせました。地域の吹奏楽部やプロの演奏家を招き、子どもたちに芸術に触れる機会を提供しています。

「『芸術は世界を救う』という考えを皆が持てば、争いはなくなると考えています。音楽を通じて子どもたちに何かを感じてもらえたら、それが将来の夢や生き方の選択肢を広げるきっかけになるかもしれない。」鳴門JAZZには、岡さんの強い思いが込められています。

次世代を見据える挑戦

岡さんの目は、すでに未来を見据えています。次世代教育への関心を強く持ち、地域運営を通じて子どもたちの教育環境を改善していきたいと考えています。

「やりたいことを思い切ってやってみる。それを支えてくれるのが、この鳴門のいいところです。」彼女の挑戦は、地域の未来を明るくする大きな原動力になっています。

取材を終えて

岡さんのお話を聞きながら、徳島で暮らすことの可能性を改めて実感しました。岡さんが語る「やりたいことを実現しやすい場所」としての徳島は、県外に住む徳島出身の若者にとっても大きな希望を与えてくれるでしょう。もしあなたが、「地元で挑戦してみたい」「何かを始めたい」と感じているなら、一度帰ってきてみるのはいかがでしょうか。岡さんのストーリーが、背中を押してくれるはずです。

投稿者:高延 風季