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神山まるごと高専&高専生自身の取り組みを取材しました!

2023.12.26

神山まるごと高専のみなさんは、テクノロジーとデザインを掛け合わせた「モノをつくる力」と、社会を動かす「コトを起こす力」をまるごと学んでいる。今回は、高専生5人(めいさん、そらさん、まもるさん、なおきさん、ひなこさん)に「神山まるごと高専のことや高専生自身で現在行っている活動」についてお話を伺った。

神山まるごと高専ではテクノロジーやデザインを学ぶ授業に加え、驚くことに各教科がコラボするコラボ授業も行われている。表現基礎(美術)×保健体育のコラボ授業では、希少な高山植物を集めた植物園「岳人の森」で1DAY CAMPが行われ、4人1組でテント泊を行う中でフォロワーシップを学んだり、「神山のどこででも絵を描いていいよ」というお題に自由な発想で取り組んでいたりする。めいさんは、寝転がったときに見えた木の枝と自分の中で生まれた感情を融合させて絵に表していた。そして、「描いた作品を一度炙ってみようと考えている」という奇想天外なアイデアに驚かされた。できた作品を海に持っていって鑑賞する時間があるらしく、みんながどのような作品に仕上げているのか楽しみだと語ってくれた。また、表現基礎(美術)と文章表現(国語)のコラボ授業では、自然の中で文字を見つけたり、風景の中で擬音語を創っていたり、神山のフィールドを広く使い授業が展開されていることがとても印象的だった。

授業以外の時間には、現役の起業家が講師として毎週水曜日に学校を訪れ、放課後に焚火を囲みながらセッションを行う「Wednesday Night」という特別授業がある。世界に変化を起こし続ける起業家が当たり前にそばにいる環境が用意されているそうだ。たくさんの起業家の方が各々の正解を話してくれて刺激をもらう一方で、「人と比べてしまう自分がいることが悔しい」と素直に語ってくれた。また、Wednesday Night&Music NightのMusic Nightはめいさんの発案で高専生が主体となり、起業家講師の方にDJをしてもらい学校の一部屋をクラブにする企画。地域の人に音響を借りたり、音の信号で光が変わる照明を使いたいと四国大学の方に自ら頼んだり、様々な人を企画に巻き込む力や行動力が素晴らしいと感じた。

Music Nightの他にも、高専生はみんな常に何かに挑戦し、挑戦を楽しんでいることを知った。そらさんとまもるさんは、comoraという綿飴屋さんとして、地域のイベントで綿飴の販売を行っている。その取り組みからビジネスや経済について実践的に学んだり、地域の方とのつながりができたりしたと教えてくれた。オンライン販売や綿飴づくりに欠かせないざらめを一から作ること、すだち×ざらめで徳島を表現できないかなど、試行錯誤をこれからも続けていく。「やるからには本気でやりたい!」と熱い思いを伝えてくれた。

なおきさんは、プログラミングチームのリーダーとして、プログラミングコンテストに出場し、様々な賞を獲得している。「プログラミングコンテストでは、プレゼンに向けて夜遅くまで話し合いを行いチームとしての結束力も高まった、また、チームをまとめる側に立ったことでリーダーシップも学ぶことができた」と話してくれた。そして、相談に乗ってくれるスタッフの存在も心強かったそうだ。スタッフと高専生はニックネームで呼び合うほど距離が近く、気軽に相談することができる関係性であることがとても素敵だと感じた。

ひなこさんは、徳島のすだちを使ったコスメ商品を作る活動をしていた。神山に来て、すだちバイトをしたときに、すだちの香りをかぐだけで癒しをもらった経験から、この徳島のすだちの魅力を多くの人に伝えたいと商品づくりに取り組んでいる。現在は、株式会社シロのブランドプロデューサーである今井浩恵さんと協働のもと、試作品を作り、周りの人にヒアリングをしていくなど商品化に向けて大きく動いている。また、他にもイベントの運営など様々なプロジェクトを進めているアクティブなひなこさんが「活動をしている時、とてもワクワクしている!」と楽しそうに話す姿を見て、私までワクワクする気持ちになった。

それぞれの活動を生き生きと話してくれている姿を見て、周りの環境や人、個々が持つ自由な発想がまるごと新しい挑戦に繋がっていると私は思った。
お話から私もこれからもっと色々なことに挑戦しようと勇気をもらうことができたと同時に、神山まるごと高専生のこれからの活躍がとても楽しみになった!

神山、徳島、そして世界に変化を生み出していく、神山まるごと高専生を徳島全体で応援していきましょう!

投稿者:郷田 聖奈

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