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&TOKUSHIMA〜私らしさと徳島〜 第9弾!松坂智美さんにインタビュー

2025.02.12

こんにちは!

アンバサダーのあずみ&なおと&ほのかです!今回は私たち3名で取材に行きました!

今回取材させていただいたのは、神山に移住され、子育てをされながらご自身で事業を立ち上げ、県内の女性起業家の支援なども行われている松坂智美さんです!

移住について(あずみ)

松坂さんは、会社を設立された中での移住でしたが、不安などはあまり感じなかったそうです。 新型コロナウイルスが蔓延し始め、外出自粛生活をしていた中の移住で「田舎では子どもがどんなに走り回っても自由」と前向きな気持ちで神山町にIターンされました。

移住を決めてからNPO法人の仲介によって空き家を紹介してもらい、住むための改造設計をしたそうです。その後、田舎には欠かせない移動手段である車を購入したと伺いました。

移住をするときに役に立った情報や支援として「東京・有楽町の交通会館 ふるさと回帰センター」と「長野・高知・徳島の移住者の記事」を挙げて頂きました。家の探し方をはじめ、家族の移住支援制度として補助金を活用して移住に備えたそうです。 また、先輩移住者の記事を読んで移住に対して希望を持つことができたと仰っていました。

反対に、移住するにあたり生活事情や収入についての情報があれば良かったとのこと。 田舎で暮らすと家賃や生活コストが減少しますが、収入も都会との顧客単価の違いで減少します。 そこで損をしたと思っていないのか、移住で幸福度は上がったのかが特に家族がいると気になる部分だと仰っていました。

そして、子育ての面で神山町のいいところを主に2つ挙げて頂きました。 1つ目は0歳から2歳までの保育料が無償という点です。3歳から5歳までは全国一律で無償ですが、0歳から2歳までの保育料が無償の自治体は珍しいそうです。 2つ目は環境です。東京で暮らしていると「○○のインターナショナルスクールがいい」など子どもの受験についてのことでストレスがあったそうです。しかし、徳島だと行く学校も限られており、そのときに最善の選択をするだけでいいため「いい意味で生きやすい」と仰っていました。

起業、事業について(なおと)

松坂さんは、東京の人材教育コンサルティング会社を退職後、「AYAクリエイティブ」というライフストーリーを自分史としてウェブ上に記録する事業を設立されました。

この事業を始めるきっかけとなったのが松坂さんの祖父です。

自分の祖父から人生がまとめられた文書が送られてきて、それをまとめた冊子を作って欲しいとお願いされた松坂さんは50冊にも及ぶ冊子を完成させました。祖父には大変喜ばれ、周囲にも見せて自慢のように語ってくれたそうで、自分史を作ったことで「人生に満足した祖父の最後を看取ることができて満足されました。このような体験を皆さんにも味わっていただきたいと思い、自分史というコンテンツを作り始めた」と語ってくださいました。

ターゲットは主にシニア層向けで、人それぞれの山あり谷ありの人生をまとめていくのは大変面白いと笑顔で語っていた様子から、松坂さん自身も楽しみながら仕事をしている情景が感じ取れました。

また、東京での仕事や徳島での女性起業家の支援の経験を生かして「Femi Cross」という女性が社会進出や夢を追い求めやすいように支援する事業を設立準備中だそうです。主には社会の女性に対する「アンコンシャスバイアス」を解消するための講演や説明を行われております。

アンコンシャスバイアスとは、例えば家でご飯を作って待っていると聞けばお母さんが作って待ってくれているのかなと無意識の内に想像してしまったり、看護師さんと聞けば女性の方が来るのかなと想像したりというような、社会の悪意のない思い込みの事であると松坂さんは説明してくださいました。

移住に際しての仕事への影響をお聞きすると、仕事の進め方やクライアントとの関係性は東京にいた頃とは変わりませんが、徳島では「役に立てているな」と実感することが多くなったそうです。

同じ仕事内容を、東京ではこなして当たり前であっても、徳島では「すごいな!」「ありがとう!」と褒められる機会が多いそうです。都市部にはスキルを持った人材が多く集まっているため評価されることはあまりませんが、徳島のような地方部ではそのスキルが非常に重宝されます。働く人からしても褒められることが、仕事のやりがいにも直結していると考えられます。

また、世の中には子どもを産むと仕事のパフォーマンスが下がってしまうと感じ、仕事に対する自信を失ってしまうことで仕事への復帰や社会進出を諦めてしまう女性も少なくはありません。

そのような「頑張りたいのに頑張る勇気が持てず諦めてしまいそうな女性」を応援・手助けをしたいという気持ちが強く、自らのビジネスの他にも、徳島ニュービジネス協議会や花咲かねーさん企業組合のような団体を通しても支援を行っており、取材日の前日にも高知県から女性が2名ほど視察に訪れていたそうです。

神山に住んでいるからと言って神山に固執している訳ではなく、徳島市内で開かれる経営者団体の会などに参加することで様々な経営者の方と関わり事業の幅を広げていけるよう意識されています。

東京から徳島に移住するタイミングで保育のレベルが下がることを心配されていましたが、下がっている感覚も無く安心しているそうです。子どもと空き時間を過ごすときも東京であれば「わざわざ」自然を体験しなければならないが、徳島ではすぐに自然にアクセスできます。徳島に来て自然に癒やされることで、心に余裕が生まれて「暮らし」と「働くモチベーションやパフォーマンス」は良くなると言い切れるとお話してくだいました。

子どもの幸せだけでなく「子育てしている親も幸せか」が子どもの幸せにも関わってくるということは話を聞いていて伝わってくるものがありました。お話を聞けば聞くほど様々な取り組みを行っており、松坂さんの今後の活躍にも目が離せません。

「東京で5~10年働いてみて自分のスキルが東京では生かし切れないと感じれば、1度徳島に来てみることをお勧めする」と話す松坂さん。「子育てをしながら自己実現をしたい!」「自分のスキルを生かしたいが適所が見つからない」という方は徳島への移住を検討してみてはいかがでしょうか。

地域での活動、今後の展望(ほのか)

徳島県で花咲かねーさん企業組合という活動をされているそうです。主に徳島県からの委託で徳島起業塾を開き、起業伴走支援などに取り組むことで女性の社会復帰を中心にサポートをされています。松坂さんは新しい企画を提案して徳島県の女性の社会復帰に貢献し続け、県からの支援も大幅に増加したそうです。

また、徳島で生きやすい政策を実現するためにデータを取って根拠を示し、県の支援を得られるように政策提言を行われています。松坂さんは、女性起業家として他県への伴走支援やコンサルティングにも関わってらっしゃるそうで、徳島の先がけた取り組みに研修にいっらっしゃる方々も少なくなく、女性の社会復帰への取り組みも進んでいると言えるそうです。

魅力ある徳島県を若者を巻き込んでSNSなどで広く発信できたらとおっしゃっていました。

まとめ

仕事や生活、将来のことなどたくさんのお話を聞くことができました。

様々な活動もされており、今までにない新しいことにも多く挑戦されている松坂さんですが、どの話も楽しそうにお話してくださり、聞いてる私たちもわくわくしました!

私たちのアンバサダー活動も、楽しむことを忘れず新しいことにチャレンジしていきたいと改めて思いました!

投稿者:細川 穂乃佳

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