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とくしま企業の魅力PR 【四国旅客鉄道(JR四国)】さんを取材してきました!

2025.02.26

こんにちは! 徳島大学4年のこうえいと徳島大学3年のふうきです。

徳島の輝く企業 PR 事業とは?

徳島で住み続けたい・徳島へ移住したいと思っても、出来ない理由としてよく挙げられるのは「仕事」の悩みです。

「自分自身のスキルを活かしたい」「柔軟な働き方をしたい」「自由に自分のしたいことに挑戦したい」などと思っても良い働き場所を見つけることが出来ないと困る人が多いです。

そこで、今年度の「とくしま若者回帰」飛躍プロジェクトでは、若者回帰アンバサダーが徳島県内の企業を訪問し、「働きやすさ」や「働きがい」について直接取材して、徳島の企業の魅力を発信します!

今回は徳島県のみならず、四国全域に路線を延ばしている『四国旅客鉄道株式会社徳島運転所(以下=JR 四国)』さんを取材してきました!

同社のメイン事業は鉄道を用いた運輸業。また、地方自治体とタッグを組み、四国に存在する地域資源や文化資源にスポットを当てた観光旅プランを打ち出している「四国家のお宝」や四国4国立大学と協力して、地域振興や人材育成などに取り組んでいます。これらさまざまな事業を展開しながら、交流人口の拡大と地域の発展に寄与しています。

今回は鉄道に目を向けてみましょう。お客さまに安心して鉄道を利用してもらうために不可欠な要素、それは「安全」です。同社では各県内に運転所を構え、この徳島運転所は高松運転所に次いで二番目に運転士の多い運転所です。そんな彼らも半年スパンで国家資格の動力車操縦者運転免許を取得する徹底した研修を受講し、運転士としての知識・運転スキルを学び、厳しい審査に合格してきました。

  

とはいえ、一度審査に合格したから終わりではありません。年二回、シミュレーター訓練を全運転士に実施。モニター越しにブレーキが効かなくなった・踏切に突然車が侵入してきたなどのトラブルを意図的に発生させ、迅速に処置・対応できるよう訓練が行われます。こと徳島県においてはワンマン列車も多く、より幅広い知識と異常時対応能力が必要とされています。

  

そのほか1分単位での出退勤やアルコール検査、休養室での寝坊防止のための起こし機など、日々お客様を安全に目的地までお届けするために車両だけでなく運転士自身のチェックにも余念がありません。

そんなJR四国で活躍する若手・中堅運転士のおふたりに話を伺いました!

根本 裕史さん(入社4年目 / 千葉県出身)

Q1. I ターンを経て入社されたきっかけを教えてください

学生時代から旅行が好きで全国津々浦々を旅する中で、就職は県外でしようと決めました。いざ、どんな仕事に就こうかと考えた時、旅のお手伝いができる仕事が良いなと。そして縁あってこの会社に入社しました。徳島運転所を志望した決め手はいくつかありますけど、一つは関西圏へのアクセスの良さ。旅行好きの僕には魅力的なポイントでした。

Q2. 入社してから現在までの仕事内容を教えてください

僕の場合は入社1年目は車掌として乗務をし、2年目の夏から運転士になるための研修を受けに香川県高松市にある動力車乗務員養成所というところで必要な知識・技術を習得しに行きました。秋頃に徳島運転所に戻ってからは運転士の見習いとして指導の先生と一緒に運転すること5ヶ月、以降は独り立ちをして現在に至ります。

Q3. 大変だったな、苦労したなって経験はありますか?

もちろんです。前述した運転士になるための研修に苦労しました。元来、勉強が得意でなかったこともあって、座学の試験に受からなかったり、運転士の技術審査でも足踏みをしてしまったり...。一緒に受講していた同期たちが続々と独り立ちをする中で「自分は何をしてるんだ」と悶々とする時期もありましたね。

ふうき:その状況をどう打破したのですか?

同期はもちろん、指導していただいていた先生、運転士の先輩方などたくさんの人たちから優しい声をかけてもらって、みんなのためにも頑張らなきゃ!と自分自身を奮い立たせ、1ヶ月遅れて独り立ちをすることができました。不思議と乗務中に異常時対応に当たることが多いのですが、研修が長かった分、落ち着いて対処できているのかなと思います。

Q4. やりがいを感じる瞬間はどんな時ですか?

朝夕の時間や大型連休、8月の阿波踊りの期間など、駅のホームや実際に乗り降りするお客さまの人数が多いと、地元の皆さまの生活の一部として役に立てているなとやりがいを感じますし、自然と襟を正しているように思います。

埜上 数馬さん(入社 14 年目 / 徳島県出身)

Q1. 入社されたきっかけを教えてください

高校に数多の企業さんが求人を出しに来ている時があって、僕はブース全体を満遍なく見て回っていました。ふと、目に止まったのが JR 四国で。直感的に大きな会社だし受けてみるかと幼少期から電車が好きで、将来は運転士になる!といった熱意を持って入社してきた人からしたら、怒られそうなくらい軽い気持ちで入社しました。実際、それまでに数回程度しか列車に乗ったことがなく...(笑)。

Q2. 大変だったな、苦労したなって経験はありますか?

線路を覚えることですかね。駅名はもちろんのこと、地形に沿ってカーブして敷かれている線路に対する制限速度をはじめとするルールを覚えなきゃいけないんです。それを全線。また一から覚えなおせといわれたら、身の毛立ちます(笑)。山間部とかはカーブが多いので、特に大変でした。

Q3. 列車って毎日動いていると思うのですが、お休みはどのように取られていますか?

確かに GW やお盆、年末年始など人の往来が増える繁忙期はなかなか休めませんね。通常であれば3勤1休のように一定のサイクルが組まれています。一気に消費する形にはなりますけど、有給を使えば1週間程度まとまった休みを取ることも可能です。ちなみに根本は先日休みを取ってアメリカに行っていたとか...(羨望)

Q4. 運転士と聞くと大変なイメージがありますが、14年間続けられているモチベーションは何ですか?

僕は入社してから、愛媛県・高知県・徳島県と県を跨いで働かせてもらっていますが、共通していえるのは良い人たちで溢れかえっていて、温かい職場であるということです。全運転所内で高松に次いで2番目に多い徳島運転所ですが、全員に個性があって面白い。仕事をしに来ているのではなく、みんなに会いたくて出勤しているような感じです。一般的に仕事のモチベーションってその仕事が好きだからとか達成感があるからなどが多いと思うんですけど、人間関係の良さが理由の一つになるのは JR 四国の強みであり特徴かなと思います。

感想

普段何気なく見たり乗ったりしている列車ですが、その徳島の重要な交通手段を支える裏側を見れて楽しかったです。乗務前から行われる入念な確認や準備からは、大切な命を預かっている運転士としてのプロ意識の高さを目の当たりにしました。シミュレータを使って訓練をさせていただいたのですが、駅にピッタリに停まることがどれほど難しいか体感しました。取材を通して、人間関係の良さが1番印象的でした。みなさん笑顔で挨拶をしてくださったり、取材を受けていただいたお二方につっこんだりなど、終始笑いの絶えない現場でした。技術と責任が伴うお仕事ですが、やりがいと誇りを持たれて仕事をしている姿は本当にかっこよかったです。列車に乗る機会があれば、是非運転士さんや車掌さん、駅員さんや整備士さんなど働かれているみなさんにも注目してみてください!

投稿者:奥野公瑛